アラスカン・マラミュート
重い荷をゆっくり長く運ぶために作られた大型そり犬。ハスキーよりはるかに大きく頑固で、日本の住宅事情と夏の暑さをどう乗り切るかが飼う前の最大の検討事項です。
- 体重
- 34–39 kg
- 寿命
- 10–14 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
アラスカン・マラミュートは、アラスカ北西部のマラミュートの人々が重い荷を積んだそりを運ぶために育ててきた犬です。速く走る役ではなく、ゆっくりでも最後まで引き切る役でした。そのため骨格が太く体も大きく、力で押さえ込もうとすると人間のほうが負けます。
人には愛情深い一方で従順ではなく、納得しないと動かないところがあるので、しつけは短く、報酬を使い、一貫させるのが基本です。
運動と遊び
運動は1日60〜90分が目安です。ただ走らせるより、引く力を使う活動やにおいを使った遊びのほうが向いています。成長期は関節ができあがる前なので、階段の上り下りやフローリングでのジャンプは控えめにしてください。
大型犬の股関節や肘の問題は、この時期の管理でかなり変わります。穴掘りが好きで、同性の犬に対して競争心が出る個体もいるため、子犬のうちからいろいろな犬と人に慣らしておくことが重要です。
被毛と日常のお手入れ
被毛は硬い上毛と密な下毛のダブルコートです。普段は週2〜3回、換毛期は毎日アンダーコートをかき出します。体が大きいぶん抜ける毛の総量はハスキーより多く感じられるはずです。
トリミングは不要で、刈らずに自然な状態を保つほうが体温調節に有利です。
住環境と世話の計画
日本で迎えるなら、現実的な条件から確認してください。まず夏です。40kg近い体に厚い被毛をまとった犬にとって、梅雨から9月の高温多湿は熱中症の危険が高く、日中の散歩は最初から計画に入れないほうが安全です。
次に住環境です。集合住宅でも不可能ではありませんが、エレベーター、狭い廊下、滑るフローリングはどれも大型犬に不利です。滑り止めマットを敷くだけでも関節への負担が減ります。
最後に力の問題です。成犬が急に引けば大人でも引きずられます。子犬のうちにリードのマナーを固めておかないと、あとから直すのはずっと大変になります。