スタンダード・シュナウザー
ドイツ南部の農場でネズミを捕り、家畜と荷馬車を守っていた中型犬です。 抜け毛はほとんどありませんが6〜8週ごとのトリミングが前提で、 頭が良いぶん退屈すると自分で仕事を作り出します。
- 体重
- 14–20 kg
- 寿命
- 13–16 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
スタンダード・シュナウザーは三種類のシュナウザーの原型にあたる犬種で、ドイツ南部の 農場でネズミを駆除し、家畜を追い、荷馬車を見張る役割を担っていました。一つの作業を 繰り返す犬ではなく、一日中農場を回りながら自分で判断していた犬だという点が、 いまの性格をそのまま説明します。物音に真っ先に反応し、指示を待つより先に動こうとし、 家族には人懐こい一方で初対面の人には一呼吸置いて接します。
運動と遊び
運動量は1日60〜90分を朝夕に分ける程度が目安です。ただ歩く距離だけでは足りないことが 多く、散歩の途中で十分に匂いを嗅がせ、家でもノーズワークや短いトレーニングを 15分ほど入れると室内が落ち着きます。頭が空くと吠える、物を運ぶ、鉢植えを掘るといった 自分なりの仕事を作り出します。
被毛と日常のお手入れ
被毛は硬い上毛と密な下毛からなるワイヤーコートです。抜け毛は非常に少なく賃貸でも 扱いやすい一方、伸び続けるため6〜8週ごとのトリミングが必要です。バリカンで刈ると 手入れは楽ですが毛質が柔らかくなり色も薄くなります。
本来の硬い毛質を保つには プラッキング(手で抜く方法)が要り、時間も費用も増えます。どちらにしても週2〜3回の ブラッシングは必要で、特に口ひげと脚の飾り毛は水や食べ物を含みやすいので毎日拭いて 乾かしてください。
迎える前に確認すること
初心者が見落としがちなのは警戒吠えです。人が嫌いなのではなく知らせるのが仕事だと 思っている犬なので、迎えた初日からインターホンや廊下の足音に慣らす練習を始めるほうが 確実です。健康面では股関節形成不全、遺伝性白内障と進行性網膜萎縮、甲状腺機能低下症が 知られており、親犬の眼科検査の記録を確認しておくと安心です。
住環境と世話の計画
日本の住宅事情では、集合住宅での鳴き声対策が最大の課題になります。庭付き一戸建てなら 余裕がありますが、マンションでも運動と吠え対策を計画的に行えば飼えます。梅雨から 真夏にかけては、口ひげと下毛が乾ききらないまま皮膚トラブルにつながりやすいので、 シャンプー後は根元まで乾かし、夏は胴回りを短めに整えて通気を確保してください。