秋田犬
日本原産の大型犬で国の天然記念物。室内では落ち着いていて運動量も中程度ですが、自立心が強く犬同士のトラブルが起きやすく、換毛期の抜け毛と夏の暑さ対策が飼育の要になります。
- 体重
- 32–59 kg
- 寿命
- 10–13 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
秋田犬は東北の山間部でクマやイノシシを相手にしてきたマタギ犬を起源とし、のちに番犬・伴侶犬として整えられた大型犬です。国の天然記念物に指定されており、渋谷のハチ公の影響もあって知名度は非常に高い一方、実際に飼っている人は多くありません。海外で普及したアメリカン・アキタとは体型も気質もやや異なる別系統として扱われます。
運動と遊び
運動量は体格のわりに控えめで、1日2回、30〜40分ずつの落ち着いた散歩で足ります。ジョギングやドッグスポーツ向きではなく、成長期に負荷をかけすぎると関節を痛めます。1歳になるまでは階段の上り下りや滑るフローリングでのダッシュを控えてください。
体を使わせる代わりに、嗅がせる時間と噛むおもちゃで頭を満たすと室内が安定します。
性格と暮らし方
しつけで見落とされやすいのは、覚えが悪いのではなく従うかどうかを自分で決めるという点です。短く、価値の高いご褒美で、回数を絞って教えるほうが通ります。また警告のサインが静かで、体が固まる・視線が固定される程度しか出ないことがあり、飼い主が読み違えると突然に見えるトラブルが起きます。
同性の犬との相性は悪いことが多く、ドッグランは基本的に避けたほうが無難です。
被毛と日常のお手入れ
被毛はダブルコートで、換毛期には3週間ほど毎日下毛を掻き出す必要があります。シャンプー後は下毛が水を含んで乾きにくいため、大型犬用のドライヤーがほぼ必須です。
住環境と世話の計画
日本の住宅事情では、大型犬可の賃貸物件が限られる点が最初の壁になります。戸建てや大型犬可のマンションを確保できるか、エレベーターや共用部で他の住人とすれ違う場面をどう扱うかを先に決めておきましょう。健康面では股関節形成不全、甲状腺機能低下症、自己免疫性の皮膚・眼疾患、胃拡張胃捻転が知られています。
食事は1日2〜3回に分け、食後すぐの運動は避けてください。夏は厚い下毛と湿度で熱がこもるため、日中の散歩は控え、室内の冷房を切らさないことが安全につながります。