ベドリントン・テリア
子羊のような外見をした英国の狩猟テリア。抜け毛はほとんどありませんが6〜8週ごとのカットが必須で、銅蓄積性肝疾患の遺伝子検査を必ず確認したい犬種です。
- 体重
- 7.7–10.4 kg
- 寿命
- 11–16 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
ベドリントン・テリアは、イングランド北東部ノーサンバーランドの炭鉱町でネズミや小動物を捕っていた犬種です。丸い頭と巻き毛で子羊のように見えますが、腰がアーチ状に湾曲し後肢が長い体つきはサイトハウンドに近く、短距離では驚くほど速く走ります。外見と中身のギャップが大きい犬種で、室内では静かに寄り添っていても、外に出ると一瞬で狩猟モードに切り替わります。
ノーリードでの散歩は避け、走らせるなら囲いのある安全な場所を用意してください。
運動と遊び
運動は1日45〜60分を目安に、朝夕に分けて歩き、週に数回は思い切り走れる時間を作ります。小動物を追う本能が強いため猫やハムスターとの同居は慎重に、同性の犬とは衝突することもあります。しつけは覚えが早い一方で自分の判断が先に出るので、短く楽しい形で回数を重ねるほうが結果につながります。
被毛と日常のお手入れ
被毛は硬い毛と柔らかい毛が混じった独特の巻き毛で、抜け毛は非常に少なく集合住宅向きです。ただしあの独特のシルエットはカットで作られるものなので、6〜8週ごとのトリミングが前提になります。合間に週1〜2回、耳の後ろや脚の内側のもつれをブラッシングで解いてください。
日本では扱った経験のあるトリマーが限られるため、先に相談できるサロンを見つけておくと安心です。
健康面で確認すること
健康面で最重要なのは銅蓄積性肝疾患です。肝臓に銅がたまって障害を起こす遺伝性疾患で、この犬種に特徴的に見られます。遺伝子検査があるため、親犬の検査結果を必ず確認してください。
発症した場合は銅を制限した食事と投薬で管理します。ほかに進行性網膜萎縮、膝蓋骨脱臼、腎疾患が知られています。
住環境と世話の計画
日本の住環境では10kg前後という体格と抜け毛の少なさが有利です。滑るフローリングは膝に負担がかかるので、動線にマットを敷いてください。夏は巻き毛が根元まで乾きにくく皮膚炎の原因になるため、シャンプー後の完全乾燥と短めの夏カットを基本にすると管理が楽になります。