シーリハム・テリア
ウェールズ生まれの猟用テリアですが、現在はテリアの中でもっとも落ち着いた部類。運動量は控えめな一方、硬い白いダブルコートの手入れに手間がかかり、頭数は世界的にごくわずかです。
- 体重
- 8–10 kg
- 寿命
- 12–14 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
シーリハム・テリアは19世紀、ウェールズ南西部のシーリハム農園でアナグマやキツネを地中まで追う目的で作られた猟用テリアです。狭い穴に入れるよう体は低く頑丈で、白い被毛は猟場で犬と獲物を見分けるための選択でした。用途は荒々しいものの、現在のシーリハムはテリアの中でもっとも穏やかな部類に入ります。
1日30〜45分の散歩を2回で足りることが多く、室内では自分の場所で静かに休んでいる時間が長い犬です。
性格と暮らし方
ただし穏やかであることと従順であることは別です。穴の中で単独判断して働いた犬なので頑固さははっきりしており、報酬のない反復訓練には応じません。短く区切り、価値のあるご褒美を用意してください。
穴を掘る習性や小動物を追う本能も残っているので、鉢植えや花壇は先に移動させておくほうが平和です。
被毛と日常のお手入れ
被毛は硬い上毛と密な下毛のダブルコートです。抜け毛は多くありませんが、週2〜3回のブラッシングを怠ると脚まわりと顔の飾り毛が固まります。本来は死毛を抜くハンドストリッピングで毛質を保ちますが、家庭犬なら3か月前後でのトリミングが現実的です。
バリカンだけで管理すると上毛が徐々に柔らかくなり、汚れが付きやすくなる点は覚えておいてください。白い被毛なので口まわりや足の汚れも目立ちます。
健康面で確認すること
健康面では水晶体脱臼が代表的です。遺伝子検査があるため親犬の結果を確認し、成犬が突然目を細める、充血する、白く濁るといった変化を見せたら緊急として扱ってください。ほかに網膜疾患、皮膚アレルギー、短い脚にかかる関節の負担があります。
住環境と世話の計画
日本ではほとんど見かけない犬種で、迎えるなら海外の繁殖元を通すことになります。集合住宅では静かな気質が大きな利点ですが、白いダブルコートは梅雨から夏の湿度に弱く、シャンプー後に根元まで乾かさないと皮膚トラブルにつながります。地面に近い体型なので、夏の日中の散歩は避けてください。