ブービエ・デ・フランダース

ベルギー・フランドル地方の農場で牛を追い、荷車を引いていた大型の万能作業犬。抜け毛は少ないものの被毛は伸び続け、6〜8週ごとのトリミングと落ち着いた見た目の裏にある頑固さが飼育の鍵です。

ブービエ・デ・フランダース · 参考イラスト
参考イラスト
体重
27–40 kg
寿命
10–12 年

体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。

犬種の背景と特徴

ブービエ・デ・フランダースは、ベルギー・フランドル地方の農家で牛を追い、荷車を引き、農場を守っていた万能作業犬です。犬種名自体がフランドルの牛追いという意味を持ちます。一つの作業に特化した犬ではなく、その日必要な仕事をこなす犬だったため、刺激に飛びつかず一拍おいて状況を判断する落ち着きがあります。

第一次大戦の主戦場が原産地と重なり頭数が激減した歴史があり、現在の個体は少数から再建された系統です。

運動と遊び

運動は1日60〜90分で足りることが多く、マリノアのように走り続ける必要はありません。ただし力が強く体も重いので、リードの引っ張りを子犬のうちに直しておかないと散歩そのものが力比べになります。速さより頭を使う作業が向いており、ノーズワークや捜索遊び、軽い荷を引かせる運動などが合います。

被毛と日常のお手入れ

手入れはこの犬種で最も費用がかかる部分です。硬い上毛と密な下毛の組み合わせで抜け毛は少ない一方、毛が伸び続けて絡むため、週2〜3回の根元までのブラッシングと6〜8週ごとのトリミングが前提になります。大型犬のトリミング料金は継続的な出費として最初から計算してください。

口周りの飾り毛は水もフードも含んで常に濡れるので、食後に拭く習慣が要ります。

性格と暮らし方

性格で意外に感じられるのは、落ち着いているが従順ではないという点です。覚えは良いのに納得しなければ動きません。力で押すと関係のほうが先に壊れるため、短く明確な指示を淡々と繰り返すやり方が向いています。

来客には無愛想で縄張り意識も強いので、子犬期に多くの人と犬に会わせておくことが欠かせません。健康面では股関節形成不全、甲状腺機能低下症、緑内障、胃拡張胃捻転、そしてこの犬種で報告のある喉頭麻痺が知られています。中高齢で吠え声が変わる、呼吸音が荒くなるといった変化は加齢と片付けず受診してください。

住環境と世話の計画

日本で飼う場合は、まず大型犬を扱えるトリミングサロンを近所で確保できるかを確認してください。次に夏です。北海の湿った冬に合わせた被毛なので、日本の高温多湿では熱がこもり、乾ききらない被毛が皮膚炎の入り口になります。

夏場は胴回りを短く刈り、シャンプー後は根元まで完全に乾かしてください。

犬種の比較

出典

  1. FCI — BOUVIER DES FLANDRES-VLAAMSE KOEHOND (191) (BOUVIER DES FLANDRES)

    犬種名・原産地・外見・分類の標準資料。複数のサイズや毛の種類が含まれる場合は該当する区分を確認してください。

    犬種名・資料URLの確認:

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。