ボストン・テリア
アメリカ生まれの小型短頭種。抜け毛も手入れも少なく集合住宅向きだが、日本の高温多湿な夏は呼吸に負担が大きく、散歩の時間帯と室温の管理が前提になる犬種。
- 体重
- 5–11 kg
- 寿命
- 11–13 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
十九世紀末のアメリカ・ボストンでブルドッグ系とテリア系から作られた犬種で、世代を重ねるうちに体が小さくなり、気質もかなり穏やかになった。名前にテリアと付くものの、掘る・追うといった作業欲はほとんど残っていない。代わりに人のそばにいることそのものを仕事にしてきた犬なので、家族と過ごす時間が短い家庭には向かない。
運動と遊び
運動量は一日一時間ほど、朝夕二回の散歩に室内遊びを足す程度で足りる。ただし自分から限界まで走ってしまうタイプなので、止めるのは飼い主の役目になる。しつけの入りは良く、初めて犬を飼う人でも基本的なマナーは教えられる。
被毛と日常のお手入れ
被毛は短いシングルコートで、トリミングは不要。ラバーブラシで週一回撫でれば十分だが、抜けた毛が短く硬いため、ソファや服に刺さるように残る。抜け毛が少ない犬種イコール掃除が楽、とは考えないほうがいい。
迎える前に確認すること
見落とされやすいのは呼吸器だ。鼻と気道が詰まった構造のため、暑さ・興奮・体重増加のどれもが呼吸の負担に直結する。いびきや鼻を鳴らす音は日常的だが、音が急に大きくなったり舌の色が変わったりしたら緊急事態と考える。
目が大きく前に出ているので角膜を傷つけやすく、膝蓋骨脱臼や脊椎の奇形も報告が多い。
住環境と世話の計画
日本の住環境では、まず夏が最大の課題になる。梅雨から九月までは気温そのものより湿度が効いてくるので、日が落ちきってからか早朝しか歩けないと考えたほうが現実的だ。アスファルトに手の甲を当てて熱ければその日は室内遊びに切り替える。
マンションでは無駄吠えが少ない点が大きな利点で、近隣トラブルにはなりにくい。体重は五キロから十一キロと幅があり、ペット可物件の体重制限に引っかかる個体もあるので、入居前に規約を確認しておくと安心だ。