ブルマスティフ
イギリスの猟場番人が密猟者を静かに押さえるために作った超大型の番犬。室内では驚くほど静かで運動量も少なめですが、50kg近い体で自ら判断して動くため、リードマナーの完成が飼育の前提になります。
- 体重
- 45–59 kg
- 寿命
- 7–9 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
ブルマスティフは19世紀のイギリスで、夜の見回りをする猟場番人のために作られた犬です。密猟者を見つけ、吠えずに近づき、噛まずに体で押さえ込む。この仕事のためにマスティフとブルドッグを掛け合わせ、その行動を選んで固定しました。
仕事内容がそのまま気質の説明になっています。ほとんど吠えず、見知らぬ人が近づけば吠える代わりに静かに前をふさぎ、指示を待つより自分の判断で先に動きます。穏やかな表情とは裏腹に、判断を自分で持ちたがる犬だと理解しておく必要があります。
運動と遊び
運動量は体格のわりに少なめです。成犬なら1日2回、20〜30分ずつの落ち着いた散歩で足り、暑い季節のジョギングやハイキングの相手には向きません。むしろ重要なのは成長期の管理です。
生後18か月までは階段の反復や高い場所からの飛び降りを控え、太らせず、大型犬用の子犬フードで成長速度を抑えてください。ここを省くと関節の問題を何年も抱えることになります。
被毛と日常のお手入れ
被毛は短くトリミング不要で、抜け毛も多くありません。手がかかるのは顔です。鼻の上のしわと垂れた口の内側を毎日拭いて乾かさないと、においと皮膚炎の原因になります。
よだれも相応に出るので、水飲み場の周りと壁の下部は毎日拭く場所として計算しておきましょう。
健康面で確認すること
健康面では股関節・肘関節形成不全、胃拡張胃捻転、リンパ腫や肥満細胞腫、眼瞼内反が知られています。加えてこの犬種で報告の多いシスチン尿症は遺伝子検査ができるため、親犬の検査状況を繁殖者に確認してください。寿命が7〜9年と短いことも、迎える前に受け入れておくべき現実です。
住環境と世話の計画
日本で飼う場合、まず大型犬可の物件が限られる点が壁になります。加えて50kg近い犬が一度前に出れば人は簡単に引きずられるので、体重で勝っているうちに、生後6か月までに横について歩くことと止まることを完成させてください。夏はマズルが短いぶん暑さに弱く、体が厚いため上がった体温が下がりにくいので、日中の散歩は避け室内の冷房を切らさないようにします。
この大きさの犬を受け入れてくれる動物病院、ペットホテル、そして乗せられる車を、迎える前に確保しておくと安心です。