フィニッシュ・ラップフンド

フィンランド北部でサーミの人々とトナカイを扱ってきたスピッツ系の牧畜犬です。穏やかで子どもとも相性が良い一方、極地仕様のダブルコートによる換毛と日本の夏の暑さが最大の課題になります。

フィニッシュ・ラップフンド · 参考イラスト
参考イラスト
体重
15–24 kg
寿命
12–15 年

体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。

犬種の背景と特徴

フィニッシュ・ラップフンドは、フィンランド北部ラップランドでサーミの人々とともにトナカイの群れを扱ってきた牧畜犬です。トナカイは羊のように押し込むと散ってしまうため、この犬たちは距離を取り、声で群れを動かす方法で働いてきました。ここから二つの特徴が生まれます。

一つはよく吠えること、もう一つは危険な場面で正面からぶつからず引く判断ができることです。実際この犬種は攻撃的というより慎重で、人に対して非常に穏やかです。子どもとの相性が良い犬種として名前が挙がるのはこのためです。

運動と遊び

運動量は牧羊犬としては中程度です。1日2回、30〜40分ずつの散歩に、週数回の自由に走れる時間を足せば多くの成犬は満たされます。それ以上に重要なのは接し方です。

感受性が高く、大きな声で叱る方法はこの犬種には通らず、萎縮させてしまいます。短く、褒めて教えるやり方のほうが結果が早く出ます。

被毛と日常のお手入れ

被毛は亜寒帯の冬に合わせて作られた非常に厚いダブルコートです。普段は週1〜2回のブラッシングで足りますが、年2回の換毛期には3週間ほど毎日下毛を掻き出す必要があります。トリミングは不要で、短く刈るのは断熱機能を失わせるため避けてください。

シャンプー後は根元まで完全に乾かしてください。

健康面で確認すること

健康面では股関節・肘関節形成不全、進行性網膜萎縮症、遺伝性白内障が知られています。網膜疾患には遺伝子検査があるので、親犬の検査結果を確認してください。

住環境と世話の計画

日本で迎えるなら、まず夏を計算に入れてください。氷点下のラップランド向けの被毛で、湿度の高い8月を越すことになります。日中の散歩は基本的にないものと考え、早朝と夜に生活時間を移してください。

冷房と涼しい床、そして散歩前にアスファルトの温度を手で確かめる習慣が必要です。マンション暮らし自体は問題ありませんが、牧畜犬らしい吠えがあるので、子犬のうちから止める合図を教えておくと安心です。

犬種の比較

出典

  1. FCI — SUOMENLAPINKOIRA (189) (FINNISH LAPPONIAN DOG)

    犬種名・原産地・外見・分類の標準資料。複数のサイズや毛の種類が含まれる場合は該当する区分を確認してください。

    犬種名・資料URLの確認:

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。