スウェディッシュ・ヴァルフンド
ヴァイキング時代からスウェーデンで牛を追ってきた胴長短足の牧畜犬です。体は小さくても運動量と自己主張がはっきりしており、換毛期の抜け毛、よく通る吠え声、腰への配慮が必要になります。
- 体重
- 9–16 kg
- 寿命
- 12–15 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
スウェディッシュ・ヴァルフンドは、スウェーデンで牛を追ってきた胴長短足の牧畜犬で、ヴァイキング時代まで遡る古い犬種です。牛の後ろ足の近くを低い姿勢で動きながら群れを押す仕事をしてきたため、蹴りをかわせる低い体と速い反応が求められました。今の体型と性格はここから来ています。
足が短く胴が長く、物怖じせず、自分の意見がはっきりしています。体の小ささだけを見て大人しい室内犬を期待すると当てが外れます。
運動と遊び
運動は1日1時間程度が必要です。足が短いから散歩も短くてよいわけではありません。朝夕30分ずつ歩き、加えてトレーニングやノーズワークで15分ほど頭を使わせてください。
覚えが速くアジリティやオビディエンスを楽しみますが、退屈すると自分で遊びを作り出します。その遊びはたいてい吠えるか、かかとを追う行動です。子どもが家の中を走ると牧畜本能が働くことがあるので、代わりの行動を早いうちに教えておくと安心です。
被毛と日常のお手入れ
被毛は短く密なダブルコートです。普段の手入れは週1回のブラッシングで足りるほど手軽ですが、抜ける量は少なくありません。春秋の換毛期には2〜3週間、毎日ブラッシングが必要になります。
トリミングは不要です。
健康面で確認すること
健康面ではこの犬種特有の遺伝性網膜症が最もよく知られており、遺伝子検査が可能です。ほかに膝蓋骨脱臼、股関節形成不全、そして胴長短足に由来する腰への負担があります。ソファやベッドからの飛び降りを減らし、階段の使用を制限し、体重を増やさないことが現実的な予防になります。
住環境と世話の計画
日本の住環境ではサイズ的にマンションに適しています。ただし二点の準備が要ります。一つはフローリングです。
滑る床は長い背中に直接響くので、犬の動線にマットを敷いてください。もう一つは吠えです。牛を動かしてきた犬なので声が大きくよく響きます。
インターホンや共用廊下の音への馴致を早めに始めてください。夏はダブルコートが熱をため込み、体が地面に近いぶんアスファルトの照り返しも受けやすい点に注意が必要です。