北海道犬
アイヌの人々とともにヒグマ猟を担ってきた北海道原産の中型日本犬。天然記念物に指定されています。寒さには非常に強い一方、厚い下毛のため夏の暑さと湿度が最大の課題になります。
- 体重
- 20–30 kg
- 寿命
- 12–15 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
北海道犬はアイヌ犬、道犬とも呼ばれ、北海道でアイヌの人々とともにヒグマやシカを相手にしてきた中型の日本犬です。1937年に天然記念物に指定されました。自分より大きな獣の前に立ちはだかる仕事をしてきたため、度胸があり簡単には引かない気質が残っています。
舌に青黒い斑点がある個体が多いことも特徴です。FCI基準では体高が雄48.5〜51.5cm、雌45.5〜48.5cm、体重はおおむね20〜30kgです。
性格と暮らし方
運動は成犬で1日1時間半程度を見ておきます。持久力があるため近所を2周する程度では足りず、休日に長く歩く時間を作ると落ち着きます。冬にはむしろ活き活きとしますが、夏は計画を根本から変える必要があります。
真夏は日中の散歩を避け、早朝と夜間に移してください。
被毛と日常のお手入れ
被毛は硬い上毛と綿のように密な下毛のダブルコートで、手入れの負担は日本犬の中でも大きい部類です。普段から週2〜3回、換毛期は3週間ほど毎日下毛を掻き出します。トリミングは不要ですが、シャンプー後は乾きにくいためパワーのあるドライヤーが実質必須です。
暑いからと短く刈るのは断熱が崩れて逆効果になります。
住環境と世話の計画
家庭犬としては家族への愛着が深い一方、番犬気質があり、来客や物音に吠えて知らせます。集合住宅では子犬のうちから生活音に慣らしておくことが必要です。他の犬、特に同性とは衝突しやすく、ドッグランは避けたほうが無難です。
健康面では股関節形成不全、膝蓋骨脱臼のほか、コリー眼異常がこの犬種で確認されており、両親の検査歴を確認するとよいでしょう。頭数が限られるため、迎える先は早めに探し始めることをおすすめします。