豊山犬
朝鮮半島北部の高地で大型獣猟に使われてきた白い大型の在来犬。寒さに非常に強い反面、厚い下毛のため夏に弱く、日本ではほとんど見かけない希少な犬種です。
- 体重
- 20–30 kg
- 寿命
- 12–14 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
豊山犬は現在の朝鮮半島北部、両江道一帯の高地でイノシシなどの大型獣を相手にしてきた白い大型犬です。北朝鮮では天然記念物として扱われ、韓国では2000年と2018年の南北首脳会談で贈られた犬が報道されたことで広く知られるようになりました。体高は雄でおよそ55〜60cm、体重は20〜30kgほどで、珍島犬より一回り大きく骨格も太めです。
FCIには登録されておらず、韓国の団体が犬種標準を管理しています。
性格と暮らし方
氷点下の山中で単独に近い形で獣を押さえてきた犬なので、度胸があり、痛みに鈍く、見知らぬ相手にも引きません。家族には情が深い一方、その情が服従には結びつかないため、しつけは短く明確に、報酬の価値を高く設定するほうが通ります。同性の犬とは衝突しやすく、ドッグランは避けたほうが無難です。
運動と遊び
運動は1日60〜90分を朝夕に分けるのが最低線です。猟欲が強く、動く小動物を見ると走り出すため、囲いのない場所でのノーリードはできません。
被毛と日常のお手入れ
被毛は白い上毛の下に非常に密な下毛があり、普段から週2〜3回、換毛期は3週間ほど毎日のブラッシングが必要です。夏対策として刈るのは断熱が崩れるため逆効果になります。シャンプー後は根元まで完全に乾かしてください。
住環境と世話の計画
日本で迎える場合、最大の壁は入手経路です。国内での飼育例が非常に少なく、血統や来歴を確認できる先は限られます。加えて大型犬可の住居、番犬気質から来る吠えへの対策、そして高温多湿の夏をどう乗り切るかを先に決めておく必要があります。
健康面は丈夫ですが、大型犬に共通する股関節形成不全と胃拡張胃捻転には注意し、食事は1日2〜3回に分けてください。