マンチェスター・テリア
英国の工業都市でネズミ捕りとウサギ追いのために作られた短毛のテリア。手入れはほとんど不要で長生きな一方、寒さに弱く追いかける本能が強く出ます。
- 体重
- 5.4–10 kg
- 寿命
- 15–17 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
マンチェスター・テリアは19世紀のイギリス、マンチェスター周辺の工業都市で、ネズミ捕りとウサギ追いという二つの役割を一頭でこなすために作られた犬種です。テリアにウィペット系のしなやかな体型を加えた結果、細身で筋肉の長い体つきと、黒地に鮮やかなタンのマーキングという特徴が生まれました。サイズによって二系統に分かれ、小さいほうを別犬種のイングリッシュ・トイ・テリアとして扱う団体もあります。
運動と遊び
運動量は見た目より多めです。1日45〜60分を朝夕に分けて歩き、ボール遊びや匂い探しなど集中できる遊びを加えてください。頭が良く飼い主に注目するのでトレーニングはよく入ります。
ただし動くものを追う反応が非常に速く、ノーリードで猫や鳥を見つけると呼び戻しは届きません。屋外ではリードを外さないことを原則にしてください。
被毛と日常のお手入れ
被毛の手入れはこの犬種の大きな利点です。短く艶のあるシングルの被毛で、週1回ラバーブラシでなでる程度、トリミングも不要です。抜け毛も多くありません。
その代わりアンダーコートがほとんどなく寒さに弱いので、冬の散歩には服を着せ、室内でも風の当たらない暖かい寝床を用意してください。毛布の下に潜り込むのが好きな犬種です。
健康面で確認すること
健康面ではフォン・ヴィレブランド病という出血性疾患、膝蓋骨脱臼、甲状腺機能低下症、眼疾患が知られています。小型の系統では若齢での心筋症が報告されているため、繁殖元に心臓検査の有無を確認してください。避妊去勢や歯科処置の前には、出血傾向の家系情報を獣医師に伝えておくと安心です。
住環境と世話の計画
日本の住環境では、体格と手入れの手軽さから非常に扱いやすい犬種です。滑るフローリングは膝に負担がかかるためマットを敷き、ソファからの飛び降りを減らしてください。物音に反応して鋭く吠える傾向があるので、子犬のうちからインターホンや廊下の音に慣らしておくと近隣トラブルを避けられます。