マルチーズ
地中海マルタ島由来の愛玩犬。抜け毛は少ないが被毛は伸び続けるため毎日のブラッシングとトリミングが前提で、留守番の練習を怠ると分離不安になりやすい。
- 体重
- 3–4 kg
- 寿命
- 12–15 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
マルチーズは地中海のマルタ島周辺で、牧羊や狩猟ではなく人のそばにいることだけを目的に育てられてきた犬種です。日本でも古くから飼われてきた定番の小型犬で、成犬でも3〜4kgに収まります。使役犬としての歴史がないぶん必要な運動量は多くありません。
1日15〜20分の散歩を朝夕2回、加えて室内でのノーズワークや短い遊びを10分ほど入れれば十分です。ただし散歩は体力消費というより、外の刺激に慣れるための時間と考えてください。外に出る機会が少ないマルチーズは、インターホンや廊下の足音に過剰に吠えるようになります。
被毛と日常のお手入れ
被毛はアンダーコートがほとんどないシングルコートで、抜け毛は少なく賃貸物件でも扱いやすい一方、人の髪のように伸び続けて絡まります。毎日3〜5分、耳の後ろ、脇、首輪の当たる部分をスリッカーでほぐし、4〜6週ごとのトリミング(1回おおよそ5,000〜8,000円)を最初から生活費に組み込んでおく必要があります。白い被毛なので涙やけが目立ちますが、多くは目の周りの毛の刺激や涙の排出構造が原因なので、目元を短く保ち毎日拭く習慣が効きます。
迎える前に確認すること
初心者が見落としがちなのは留守番です。人への依存が強く、子犬のうちから5分、15分、1時間と段階的に不在時間を延ばしておかないと、吠えや粗相につながります。健康面では膝蓋骨脱臼と気管虚脱が多く、首輪ではなく体に負担が分散するハーネスを使い、ソファからの飛び降りを減らすことが現実的な予防になります。
住環境と世話の計画
日本の住環境でまず効いてくるのはフローリングです。滑る床は小型犬の膝に直接響くので、犬がよく通る動線にマットやカーペットを敷いてください。次に梅雨から真夏にかけての湿度です。
乾ききっていない被毛は皮膚炎と外耳炎の入り口になるので、シャンプー後は根元まで完全に乾かし、夏場は胴回りを短めにカットして通気を確保すると管理が楽になります。