サプサリ
韓国の長毛の在来犬で天然記念物。一度は絶滅寸前まで減り復元された犬種です。性格は穏やかですが、長いダブルコートの手入れは日本の犬種の中でも重い部類に入ります。
- 体重
- 16–27 kg
- 寿命
- 11–13 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
サプサリ(サプサル犬)は韓国南東部の慶尚道で農村の番犬として飼われてきた長毛の在来犬で、名前には災いを払うという意味が込められています。日本統治期に毛皮目的で数が激減して絶滅寸前となり、1980年代以降の大学主導の復元事業によって頭数が回復しました。韓国では天然記念物に指定されていますが、日本ではほとんど知られておらず、実際に見かける機会はまずありません。
性格と暮らし方
性格は同じ韓国原産の珍島犬より穏やかです。家族にはよく懐き、子どものいる家庭でも比較的扱いやすい一方で、頑固さははっきりあります。号令は数回で覚えるものの、繰り返しを嫌うため、1回5分程度の短いトレーニングを1日に何度か分けるほうが結果が出ます。
来客に吠えて知らせる番犬気質が残っているので、インターホンや宅配の音への反応は子犬のうちに整えておきたいところです。
運動と遊び
運動は1日合計1時間程度、朝夕に分けて。走らせるより、匂いを嗅ぎながらしっかり歩く時間を好みます。
被毛と日常のお手入れ
最大の負担は被毛です。長く密なダブルコートが目まで覆い、耳の後ろ・脇・内股・ハーネスが当たる部分から絡みます。1日おきに根元まで届くブラッシングを行い、目の周りと足裏の毛は定期的にカット、さらに数か月ごとのトリミングが前提になります。
もつれてしまうと梳かせず、短く刈るしかありません。
住環境と世話の計画
日本で飼ううえで現実的な問題は梅雨と夏の湿度です。長い毛の下が乾かず、皮膚炎やホットスポットが起きやすくなります。散歩やシャンプーのあとは皮膚まで確実に乾かし、夏はサマーカットを検討してください。
健康面では股関節形成不全や眼の疾患が知られており、迎える際は検査歴を確認しましょう。