シーズー
チベット由来の宮廷愛玩犬。運動量は少ないが短頭種で気道が狭く、日本の夏の高温多湿は本当に危険。伸び続ける被毛は毎日のブラッシングとトリミングが前提になる。
- 体重
- 4–7.5 kg
- 寿命
- 10–16 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
シーズーはチベットの寺院犬の系統が中国の宮廷に渡り、ひたすら人のそばにいる犬として仕上げられた犬種です。牧畜や狩猟、番犬といった仕事を担った歴史がないため活動量の要求は低く、人に甘える一方で指示に即応するタイプではありません。訓練できないのではなく、同じ練習の繰り返しに飽きやすい犬種なので、1回を短く区切って報酬をはっきりさせるやり方が合っています。
日本でも古くからなじみのある犬種で、落ち着いた性質から集合住宅でも選ばれています。
運動と遊び
運動は1日20〜30分の穏やかな散歩で足ります。ただしここで必ず押さえるべきなのが呼吸器です。シーズーはマズルの短い短頭種で気道が相対的に狭く、パンティングによる体温調節の効率が長吻種より落ちます。
いびきをかく、少し興奮しただけで呼吸音が荒くなるといった様子があれば、すでにその構造の影響を受けています。梅雨明けから9月にかけての日本の気候は、この犬種にとって実際に危険です。日中の散歩は早朝と日没後に移し、気温30度前後や湿度の高い日は外に出さない判断が必要です。
アスファルトに手の甲を5秒当てて熱ければ中止してください。短時間でも車内に残すのは論外で、航空会社が短頭種の貨物室預かりを断るのも同じ理由です。
被毛と日常のお手入れ
被毛は伸び続けるタイプで抜け毛は少ないものの、もつれるのが早いです。毎日のブラッシングと4〜6週ごとのトリミングに加え、その間も目の周り、足裏、お尻まわりの部分カットが必要になります。顔が平らで目が前に出た構造のため角膜を傷つけやすく、目元の毛は短く保ち、目やには毎日拭き取ります。
垂れ耳は湿気がこもるので、シャンプー後は耳の中まで乾かす習慣をつけてください。
住環境と世話の計画
日本のマンション暮らし自体には向いた犬種です。運動量が少なく、吠えも激しいほうではありません。ただしトイレトレーニングに時間がかかることが多いので室内トイレの位置を最初に固定すること、そして夏の室温を26度前後に保つことが、短頭種にとって最も確実な健康対策になります。