バター
注意バターはほとんどが乳脂肪なので、問題は乳糖ではなく脂質です。少しなめた程度なら軟便で済みますが、一箱まとめて食べると膵炎の危険があり、ガーリックバターはそれ自体が中毒事故になります。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 下痢
- 軟便
- 嘔吐
- 腹痛
- 食欲不振
- 元気がなく、ぐったりする
- 膵炎
- 背中を丸める・前半身を低くしてお尻を上げる姿勢
- 発熱
- 腸閉塞
この食品について詳しく
バターで犬に問題になるのは乳糖ではなく脂質です。バターは牛乳から脂肪だけを集めて固めた食品なので、重量のほとんどが乳脂肪で、乳糖はほとんど残っていません。牛乳を飲むと下痢をする犬でも、ナイフについたバターをなめた程度では乳糖の反応が出ないことが多いのはそのためです。代わりに脂質が一度に入ります。
少量なら多くは消化器の反応で終わります。軟便、下痢、おなら、一、二回の嘔吐といったところです。危険なのは量が多いときです。パンに塗るために室温に出しておいた一箱をまるごと食べてしまう、という事故が典型的です。
高脂肪の食事は膵炎の引き金になり得ます。VCA動物病院は、膵炎が脂肪の多い食事によって引き起こされる場合があるとし、吐き気、嘔吐、発熱、元気消失、腹痛、下痢、食欲低下を挙げ、重症の犬は前足を低くしてお尻を上げる「祈りの姿勢」をとると説明しています。重症の出血性膵炎はショックや死につながります。症状は食後12~48時間で出ることが多いため、その晩に元気でも安心はできません。ミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー・テリア、肥満の犬、過去に膵炎を起こした犬は同じ量でもはるかに危険です。
バターには脂質のほかに二つ、気をつけることがあります。一つは包装です。銀紙や硫酸紙にはバターのにおいが移っているため一緒に飲み込みやすく、消化されずに詰まることがあります。もう一つはガーリックバターです。ガーリックトースト、えびのガーリックバター炒めは、脂質の事故であると同時にねぎ類の中毒事故です。Merck獣医マニュアルは、にんにくを含むねぎ属の植物が犬の赤血球に酸化障害を与え、溶血性貧血を起こすと記載しており、症状は数日かけて表れます。
少しなめた程度なら、新鮮な水を自由に飲めるようにして一日ほど様子を見てください。一箱食べた、包装ごと飲み込んだ、にんにく入りだったという場合は、すぐにかかりつけの動物病院か夜間救急動物病院に連絡してください。嘔吐の繰り返し、おなかの痛み、祈りの姿勢、ぐったりは待ってよいサインではありません。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- トーストのバターを少しなめました
- その量なら軟便や軽い下痢で済むことがほとんどです。新鮮な水を飲めるようにして一日ほど様子を見てください。嘔吐を繰り返す、元気がない、おなかを触ると痛がるといった様子があれば動物病院に連絡してください。
- バターを一箱食べましたが今は元気です
- 様子を見ずに今すぐ動物病院へ連絡してください。膵炎の症状は12~48時間後に出ることが多く、直後に元気であることは安全を意味しません。食べた量と時刻、包装ごと飲み込んでいないかも伝えてください。
- ガーリックトーストを食べました。バターが問題ですか
- 問題はにんにくのほうが大きいです。にんにくは犬の赤血球を壊して溶血性貧血を起こし、症状は数日かけて出ます。量と時刻を動物病院に伝え、一週間ほどは歯ぐきの色、元気、尿の色を確認してください。