ボーダー・テリア

イングランドとスコットランドの国境地帯で、馬と猟犬に一日中ついて走り、そのままキツネの巣穴に潜った犬です。テリアの中では最も指示が通りますが、必要な運動量は体格をはるかに超えます。

ボーダー・テリア · 参考イラスト
参考イラスト
体重
5.1–7.1 kg
寿命
12–15 年

体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。

犬種の背景と特徴

ボーダー・テリアは、イングランドとスコットランドの国境にあるチェビオット丘陵で、羊を狙うキツネを獲るために作られました。仕事は二段階です。まず馬と猟犬の群れについて何時間も走り、次にキツネが岩の隙間に逃げ込んだら、その狭い場所へ入って追い出します。

だから他のテリアより脚が長く胴が薄く、持久力があります。馬や猟犬、人と歩調を合わせて働く必要があったため、気質もテリアには珍しく協調的です。しつけがよく入り、他の犬とも無理なく付き合えます。

運動と遊び

見落とされるのは体力です。6kgの小型犬だと思って1日20分の散歩で済ませると、数か月で問題行動が出てきます。1日1時間以上、そのうちかなりの部分は速歩や走りである必要があります。

そこに嗅がせる時間と短いトレーニングを足すと、室内では驚くほど静かに過ごします。またこの犬種は脱走が得意で、柵をよじ登り、下を掘り、狭い隙間を通り抜けます。庭がある家では人の目線ではなく犬の目線で境界を点検してください。

外ではリードを離さないことが原則です。追跡が始まると呼び戻しはほぼ効きません。

被毛と日常のお手入れ

手入れはテリアの中で最も楽な部類です。短く硬い上毛と密な下毛という構造のおかげで、泥は乾けば落ち、体臭も少なめです。普段は週1回のコーミングで足り、年2回死毛を手で抜けば新しい毛が生えてきます。

形を作るカットが要らないので、トリミング費用の負担も小さく済みます。

運動と遊び (2)

運動量以外の注意点は二つです。ひとつは食欲で、よく食べてよく太る犬種なので、体重増加が関節と心臓に直接響きます。肋骨が手で触れるかを定期的に確認してください。

もうひとつは、興奮や運動のあとに体がこわばって震え、数分間うまく歩けなくなる発作性の症状(スパイク病と呼ばれます)がこの犬種に知られていることです。意識は保たれ自然に回復することが多いものの、繰り返す場合は受診が必要です。ほかに膝蓋骨脱臼、股関節形成不全、心雑音が挙げられます。

住環境と世話の計画

日本の住宅事情では、体が小さく抜け毛も少ないためマンションでも飼えます。ただし決め手は部屋の広さではなく生活のリズムです。毎日1時間以上一緒に外で動ける人にとっては理想的な犬で、そうでなければ別の犬種を検討したほうがお互いのためです。

夏は下毛が厚く熱がこもるので日中を避け、早朝に長めに歩く形へ予定を移してください。短く刈るカットは上毛を損なうため避けます。

犬種の比較

出典

  1. FCI — BORDER TERRIER (10)

    犬種名・原産地・外見・分類の標準資料。複数のサイズや毛の種類が含まれる場合は該当する区分を確認してください。

    犬種名・資料URLの確認:

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。