ノーフォーク・テリア

イギリス東部でネズミを獲り、キツネを巣穴から追い出していた最小級のテリアです。垂れ耳の系統としてノーリッチ・テリアと分かれ、テリアの中では犬同士の相性が良い部類に入ります。

ノーフォーク・テリア · 参考イラスト
参考イラスト
体重
5–5.4 kg
寿命
12–16 年

体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。

犬種の背景と特徴

ノーフォーク・テリアは、イギリス東部イースト・アングリアの農場や厩舎でネズミを獲り、猟犬の群れに同行してキツネが穴に逃げ込むと代わりに潜り込んで追い出す仕事をしてきた犬です。体重5kg前後で、実際に働いていたテリアの中では最小の部類です。もともとはノーリッチ・テリアと同一犬種で、前に折れた耳と立った耳が同じ血統から生まれていたものを1960年代に二犬種へ分けました。

折れ耳のほうがノーフォークです。複数頭で働いた歴史があるため、テリアとしては犬同士の衝突が少なく、人に対しては非常に人懐こい犬種です。

運動と遊び

小さいからおとなしいわけではありません。1日2回、1回30分以上歩き、その中に匂いを嗅ぐ時間をしっかり取ってください。さらにおやつ探しや短いトレーニング遊びを10分ほど足すと、室内での落ち着きがはっきり変わります。

脚は短く見えても持久力があり、山道にも問題なくついてきます。ただし小動物への反応が一瞬なので、囲いのない場所でのノーリードは避けてください。庭がある家では、門扉の下や柵の隙間を先に点検しておくことをおすすめします。

被毛と日常のお手入れ

被毛は硬く撥水性のある上毛と下毛のダブルコートです。抜け毛は少ないものの、死毛が抜け落ちずに残るため、週1〜2回のコーミングと年2回程度の死毛取りが必要です。バリカンで刈ると毛質が柔らかくなり色も褪せ、その後の手入れがかえって難しくなります。

眉と口ひげはこの犬種の表情そのものなので、犬種に不慣れなサロンに預けるときは顔を切らないようあらかじめ伝えてください。

健康面で確認すること

健康面では、この体格ながら膝蓋骨脱臼と股関節形成不全が珍しくありません。高齢になると僧帽弁の雑音が出ることもあるため、年1回の聴診は受けておくと安心です。また喉頭や気道が狭くなる上部気道の問題がこの系統に知られています。

若い犬が興奮したときの呼吸音が明らかに大きい、軽い運動でも息が長く戻らないという場合は、元気なだけと片づけずに診てもらってください。

住環境と世話の計画

日本ではまだ頭数が少なく、繁殖者も情報も限られる犬種です。飼育自体はマンション向きで、体が小さく抜け毛も少なく、一日中吠え続けるタイプでもありません。注意点はフローリングと夏です。

滑る床は短い脚の関節に負担をかけるのでマットを敷き、夏は地面に近いぶん照り返しをまともに受けるため日中の散歩は避け、湿度の高い日は室内遊びに切り替えてください。

犬種の比較

出典

  1. FCI — NORFOLK TERRIER (272)

    犬種名・原産地・外見・分類の標準資料。複数のサイズや毛の種類が含まれる場合は該当する区分を確認してください。

    犬種名・資料URLの確認:

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。