アメリカン・ブルドッグ
アメリカ南部の農場で牛や野生化した豚を押さえてきた実用犬。イングリッシュ・ブルドッグとは別物で、1日1時間以上の運動と頭を使う課題が必要です。
- 体重
- 27–54 kg
- 寿命
- 10–15 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
アメリカン・ブルドッグは、入植者が持ち込んだ古いブルドッグ系の犬がアメリカ南部の農場作業に合わせて定着した犬種です。牛を押さえ、野生化した豚を追い、農場を守ってきた犬なので、名前はブルドッグでも体つきは脚が長く筋肉質で瞬発力があります。系統によって顔が短く重厚なタイプと、口吻が長くしなやかなタイプがあり、前者ほど暑さに弱い傾向があります。
迎える前にどちらの系統かを確認しておくとよいでしょう。
運動と遊び
運動は1日1時間以上が目安です。ただ歩くだけでは足りず、涼しい時間帯の速歩に加えて、ハーネスでの坂道歩き、ルールを決めた引っ張りっこ、ノーズワークなど体と頭を同時に使う内容を混ぜてください。退屈するとこの犬種は家具を壊すかたちでエネルギーを使います。
一方、成長期は跳躍や急旋回を控えます。筋肉のつく速度に対して関節と靭帯の成長が遅れるためです。
被毛と日常のお手入れ
被毛の手入れはほぼ不要で、週1回ラバーブラシをかける程度です。短く硬い毛が服やソファに刺さるので、手入れが楽なことと抜け毛が少ないことは別だと考えてください。
迎える前に確認すること
見落とされやすいのは力と対犬の閾値です。40kg級の犬が引けば人は止められないので、リードマナーは体が軽い子犬のうちに完成させます。人には友好的でも他の犬には引かない個体が多く、フリーのドッグランより飼い主と一緒に取り組む活動のほうが安全です。
健康面では股関節形成不全、前十字靭帯断裂、眼瞼内反、皮膚アレルギー、遺伝子検査で確認できる神経系疾患が知られています。
住環境と世話の計画
日本では大型犬可の住居と、共用部での他の住人とのすれ違いをどう扱うかが現実的な課題です。短くリードを持つ練習と口輪への慣らしを先に済ませておくと、通院や移動も楽になります。夏はアスファルトの照り返しで肉球をやけどしやすいため、散歩の時間帯を朝晩にずらしてください。