チェサピーク・ベイ・レトリーバー

アメリカ東海岸の冷たい湾で水鳥を回収してきた大型の猟犬。油分を含んだダブルコートと非常に高い運動要求量を持ち、レトリーバーの中では珍しく警戒心と独立心が強い犬種です。

チェサピーク・ベイ・レトリーバー · 参考イラスト
参考イラスト
体重
25–36 kg
寿命
10–13 年

体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。

犬種の背景と特徴

チェサピーク・ベイ・レトリーバーは、19世紀のアメリカ東海岸チェサピーク湾周辺で、氷の浮く冷たい水に何十回も飛び込んでカモを回収するために作られた猟犬です。波打つ上毛には油分があって水をはじき、その下の密な下毛が皮膚まで濡れるのを防ぎます。後肢が太く、長時間泳ぐことを前提とした体つきです。

性格と暮らし方

性格はレトリーバーという名前から想像するものとは違います。ラブラドールが誰にでも体当たりするタイプだとすれば、こちらは一歩引いて相手を見定め、家族以外には礼儀正しくも距離を置きます。おもちゃや自分の場所を守ろうとする傾向もはっきりしているため、子犬のうちから、口の中のものを渡すともっと良いものが返ってくるという交換の練習を積んでおく必要があります。

運動と遊び

運動量は非常に多く、1日90分以上、しかもその大半が歩行ではなく走る・泳ぐ・回収するといった心拍の上がる内容でなければ足りません。水に入れる環境があるなら水泳が最も効率的です。運動が足りないと、家具や建具を壊す方向にエネルギーが向かいます。

被毛と日常のお手入れ

被毛の手入れ自体は簡単で、週1〜2回ラバーブラシで抜け毛を取れば十分、トリミングは不要です。ただし換毛期には下毛が大量に抜けます。上毛の油分が防水機能そのものなので、においが気になっても頻繁なシャンプーは避け、月1回程度にとどめてください。

健康面で確認すること

健康面では股関節・肘関節形成不全、進行性網膜萎縮、胃拡張胃捻転、運動誘発性虚脱が知られています。日本で飼う場合、まず大型犬可の住宅を確保できるかが前提になり、次に運動量を満たす場所です。走らせられる場所や水遊びのできる環境を定期的に用意できないなら、この犬種は向きません。

夏は厚い下毛のせいで熱がこもるので日中の散歩を避け、水遊びのあとは耳の中まで乾かして外耳炎を防いでください。

犬種の比較

出典

  1. FCI — CHESAPEAKE BAY RETRIEVER (263)

    犬種名・原産地・外見・分類の標準資料。複数のサイズや毛の種類が含まれる場合は該当する区分を確認してください。

    犬種名・資料URLの確認:

  2. American Kennel Club — Chesapeake Bay Retriever

    犬種の特徴とケアを紹介する団体の資料。個別の診療や給餌の指示ではありません。

    犬種名・資料URLの確認:

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。