スムース・フォックス・テリア
ワイヤーと同じ穴猟の仕事をしてきた短毛のフォックス・テリアです。トリミングは不要な一方、短く硬い白い毛が布に刺さり、運動量は小型犬でも最上位に入ります。
- 体重
- 6.8–8.2 kg
- 寿命
- 12–15 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
スムース・フォックス・テリアは、ワイヤーと同じく猟犬に続いて巣穴のキツネを押し出す仕事をしてきたイギリスの犬です。長らく同一犬種の被毛違いとして登録されていましたが、現在はそれぞれ独立した犬種として扱われます。被毛以外はほぼ同じで、怯まず反応が速く、一日中追うものを探しています。
表情が豊かで人への愛情表現もはっきりしており一緒に暮らす楽しさは大きいのですが、おとなしい室内犬を求めて迎えると噛み合いません。
運動と遊び
運動は1日1時間から1時間半が目安で、そのうち一定量は速い動きである必要があります。散歩だけでは足りず、走る・ボールを追うといった運動を組み込んでください。加えて新しいことを覚える短いトレーニングを毎日入れると落ち着きが変わります。
頭は良いのですが指示に従うこと自体への興味が薄いため、報酬のはっきりした短い練習が向いています。追いかける反射が非常に速いので屋外では必ずリードを付け、庭がある場合は柵の下を掘って出る前提で点検してください。同性の犬との衝突は珍しくないので、ドッグランより管理された顔合わせのほうが安全です。
被毛と日常のお手入れ
手入れの軽さはこの犬種の大きな利点です。カットもストリッピングも不要で、週1回ラバーブラシで撫でる程度で足ります。意外なのは抜け毛です。
短く硬い白い毛が一年中少しずつ抜け、布地に針のように刺さって粘着ローラーでは取れにくくなります。濡らしたゴム手袋でこするほうがよく取れます。
健康面で確認すること
健康面ではフォックス・テリア系統に多い原発性水晶体脱臼をまず確認してください。強い痛みを伴い緑内障に進むことがありますが、遺伝子検査で両親の状態を確認できます。スムースには先天性の重症筋無力症も報告されており、若い犬が軽く遊んだだけで後肢に力が入らなくなる、飲み込みにくそうにするといった様子があれば、休ませて様子を見るのではなく受診してください。
先天性難聴やレッグ・ペルテス病も知られています。
住環境と世話の計画
日本の気候では、薄い被毛が冬と夏の両方で効いてきます。下毛がほとんどないため冬の寒さは体にこたえ、防寒着は飾りではなく実用品です。夏は白く薄い毛の下の皮膚が露出しやすく、腹や鼻先が日焼けで赤くなります。
日中の散歩を避け、日陰を選んで歩いてください。集合住宅では声が高く通るため、運動量を満たすこととインターホンの音に慣らす練習を並行して行うと、近隣とのトラブルを減らせます。