済州犬
韓国・済州島でノロジカやキジを追ってきた中型の在来犬。20世紀後半に絶滅寸前まで減り、道の保存事業で系統が守られてきました。独立心と猟欲が強く、譲渡数が非常に限られます。
- 体重
- 15–20 kg
- 寿命
- 12–15 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
済州犬は韓国南端の済州島に伝わる中型の在来犬で、ノロジカやキジを追い、家を守る役割を担ってきました。20世紀後半に頭数が激減して消滅寸前まで追い込まれましたが、1980年代以降、済州大学と道の畜産振興院を中心とした復元事業によって系統が維持されています。譲渡は現在もこの事業を通じて少数のみ行われており、迎えるまでには待機期間があります。
体高は45〜55cm、体重は15〜20kg程度、立ち耳で黄色系の短いダブルコートが一般的です。FCIには登録されていません。
性格と暮らし方
風が強く起伏の激しい火山島で、人より前に出て獲物を追ってきた犬なので、持久力があり自分で判断して動きます。家庭では静かで家族に深く懐きますが、見知らぬ人には距離を置いて観察する態度をとります。しつけは短く報酬の価値を高くしたほうが通り、同じ指示の繰り返しは効きません。
運動と遊び
運動は1日60〜90分を朝夕に分け、加えて15〜20分ほど匂いを嗅がせる時間を作ります。猟欲が強いため囲いのない場所でのノーリードは避け、庭がある場合は掘って出ることを想定してフェンスの地際も塞いでください。
被毛と日常のお手入れ
被毛は短いダブルコートで、普段は週1〜2回、換毛期は2〜3週間毎日のブラッシングで足ります。トリミングは不要です。
住環境と世話の計画
最大の課題は情報と相談先の少なさです。日本ではほとんど知られておらず、この犬種を扱った経験のある獣医師やトレーナーはまず見つかりません。健康面は丈夫とされますが、基礎個体数が少ないため遺伝的多様性の管理状況を確認し、股関節形成不全や膝蓋骨脱臼にも一般的な注意を払ってください。