パピヨン
蝶のような耳で知られる超小型犬。実際にはトイ犬種の中でも学習能力が高く活動的で、退屈させると吠えに直結する。フローリングでの膝と骨折対策が同居の前提になる。
- 体重
- 1.5–4.5 kg
- 寿命
- 14–16 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
フランスやベルギーを中心とした大陸のトイ・スパニエルを起源とし、立ち耳の飾り毛が蝶の羽に見えることから名が付いた。膝の上の犬という出自から一日中クッションで眠っている姿を想像すると当てが外れる。アジリティや服従競技で上位に入る個体が多いほど覚えが早く、やることがないと自分で仕事を作り出す犬種だ。
運動と遊び
体重は一・五から四・五キロほどだが、運動は一日四十分から一時間を見込みたい。大事なのは距離より頭を使う時間で、おやつを探させる遊びや新しい芸の練習を五分から十分、一日に二、三回入れるだけで落ち着きがまるで変わる。
被毛と日常のお手入れ
被毛はアンダーコートのほとんどないシングルの長毛で、長さの割に絡みにくくトリミングも基本的に不要である。週二〜三回、耳・尾・後肢の飾り毛を中心にブラッシングすれば維持できる。換毛期の抜け毛も春秋に少し増える程度だ。
迎える前に確認すること
日本の住まいで特に注意したいのが床である。フローリングは滑りやすく、膝蓋骨脱臼のリスクを確実に上げるので、生活動線にはカーペットや滑り止めマットを敷きたい。加えてこの犬種は高さを怖がらず、ソファやベッドから平気で飛び降りる。
着地一回で前肢を骨折することもあるため、ステップやスロープを用意しておくとよい。顎が小さく歯石が付きやすいので、子犬のうちからの歯磨きが将来の全身麻酔の回数を減らす。
住環境と世話の計画
集合住宅での最大の課題は吠えである。物音に敏感で、廊下の足音やインターホンに繰り返し反応する個体が多い。体が小さいぶん空間の問題は起きないので、迎える前提として吠えのしつけを計画に入れておきたい。
夏はシングルコートのぶん厚い二重毛の犬種よりは楽だが、体高が低くアスファルトの照り返しをまともに受けるため日中の散歩は避ける。逆に冬の寒さには弱く、防寒着が必要になることが多い。