ファレーヌ
耳が垂れたタイプのコンチネンタル・トイ・スパニエルで、立ち耳のパピヨンと同じ犬種の別変種です。小型犬のなかでも覚えが非常に早い一方、退屈すると吠えに向かいます。
- 体重
- 1.5–4.5 kg
- 寿命
- 14–16 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
ファレーヌは、ヨーロッパ大陸の家庭で愛玩犬として飼われてきたコンチネンタル・トイ・スパニエルのうち、耳が垂れたタイプを指します。立ち耳のパピヨンとは同じ犬種の2つの変種で、同じ腹から両方が生まれることもあります。ファレーヌは蛾を意味し、蝶の羽のような立ち耳をパピヨンと呼んだのと対になる名前です。
歴史的には垂れ耳のほうが古い形とされています。日本ではパピヨンの知名度に比べて、ファレーヌという呼び名を知る人はまだ多くありません。
運動と遊び
愛玩犬の出自だからといって、一日中クッションの上にいる犬を想像すると外れます。小型犬のなかでも学習が速く働きたがる犬種で、アジリティや服従競技で体の大きな犬と互角に渡り合う個体も少なくありません。1日30〜40分の散歩に加えて、毎日10〜15分はトレーニング遊びやノーズワークで頭を使わせてください。
この時間を省くと、余ったエネルギーの多くが吠えに向かいます。
被毛と日常のお手入れ
被毛は下毛のほとんどない長い絹状のシングル系で、トリミングは不要、週2〜3回のブラッシングで維持できます。ただし耳、胸、後ろ脚の飾り毛は絡みやすいので重点的に確認してください。抜け毛はダブルコートの犬種に比べればずっと少なめです。
パピヨンと違う点として、垂れ耳は耳の中が蒸れやすいので、週1回は耳の状態を見て、雨の日の散歩やシャンプーのあとはしっかり乾かす習慣が必要です。
迎える前に確認すること (2)
見落とされやすいのは体の脆さと繊細さです。成犬でも2〜4.5kgほどしかなく、ソファからの飛び降りや踏みつけが大きなけがにつながります。膝蓋骨脱臼が多く、進行性網膜萎縮や小型犬に多い歯周病も知られています。
性格は明るい個体が多いものの、臆病な子は来客に吠えて対応するため、子犬期に落ち着いた形で人と環境に慣らしておくことが効きます。
住環境と世話の計画
日本の住宅ではサイズは問題になりません。課題は吠えと床です。インターホンや廊下の音に反応しやすいので早めに慣らし、滑るフローリングにはマットを敷いて膝を守ってください。
梅雨から夏は垂れ耳の内側が蒸れやすいため、散歩後とシャンプー後の耳の乾燥を習慣にすると外耳炎を防げます。