イングリッシュ・ポインター
広い野原を高速で走り、鳥のにおいを捉えると静止して位置を知らせる大型の鳥猟犬。手入れはほぼ不要な一方で運動要求は極めて高く、十分に走らせれば室内では驚くほど静かに過ごします。
- 体重
- 20–34 kg
- 寿命
- 12–17 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
イングリッシュ・ポインターは、イギリスの鳥撃ち猟に合わせて完成された猟犬です。射手のはるか前方を大きなストライドで走って探し、鳥のにおいを捉えるとその場で静止して方向を示すのが本来の仕事でした。遠くまで出ていく習性と、においへの強い集中。
この二つが今も性格の土台になっています。
運動と遊び
運動要求は非常に高く、1日90分以上、しかも短いリードでの散歩ではなく自由に走れる時間が必要です。自転車の横を走らせる、囲われた場所で全力疾走させる、においで物を探させるといった活動が向いています。においを追い始めると呼び戻しが効かなくなる瞬間があるため、柵のない場所でリードを外すのは避けてください。
逆に運動が満たされたポインターは、室内ではソファでほとんど寝て過ごす静かな犬になります。屋外と室内の落差が大きい犬種です。
被毛と日常のお手入れ
被毛は短く密で、手入れはほぼ不要です。週1回ラバーミットでなでれば十分でトリミングもありません。ただし短いから抜けないわけではなく、硬い短毛が衣類やソファに刺さります。
迎える前に確認すること
初心者が見落としやすいのは若い時期の激しさです。2歳くらいまでは室内でも制御が難しいほど活動的で、この時期に運動が足りないと家具や壁がその代償を払います。健康面では股関節形成不全、眼瞼内反やチェリーアイなどの眼の問題、てんかん、皮膚アレルギーが知られています。
住環境と世話の計画
日本では大型犬可の住宅を確保できるかに加え、毎日走らせる場所をどうするかが現実的な課題になります。下毛がほとんどなく体脂肪も薄いので冬の寒さに弱く、氷点下の日は服が必要です。夏は薄い皮膚が日焼けするため、日中のアスファルトは避けてください。