ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

スコットランドの岩場でキツネやネズミを追い出していた小型テリアです。体は小さくても運動欲求と自立心が強く、アトピー性皮膚炎が多いため日本の高温多湿な夏は皮膚の管理が課題になります。

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア · 参考イラスト
参考イラスト
体重
6.8–9.1 kg
寿命
12–16 年

体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。

犬種の背景と特徴

ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、通称ウエスティは、スコットランド西部の高地で岩の隙間や巣穴に入ってキツネやネズミを追い出していた作業用テリアです。白い被毛にも実用的な理由があり、暗い地形で犬と獲物を見分けるためでした。狭い穴の中で自分で判断して動く必要があった犬なので、今も自分の考えがはっきりしていて、掘る、追う、といった本能がしっかり残っています。

人懐こく陽気ですが、従順な犬を期待すると噛み合いません。

運動と遊び

運動量は体格に比べて多めです。1日45〜60分は歩き、そこにノーズワークや掘ってよい場所での遊びなど、本能を使う時間を足してください。運動が足りないウエスティは、そのエネルギーを吠えと掘る行動に使います。

しつけは短く区切って報酬をはっきり与える形が向き、反復練習は退屈がります。散歩中に小動物が動くと反射的に追おうとするため、リードは常に意識してください。

被毛と日常のお手入れ

被毛は硬い上毛と柔らかい下毛のダブルコートです。抜け毛は少ないものの手入れは軽くありません。本来は死毛を手で抜いて毛質を保つ方法ですが、実際には8〜10週ごとにバリカンでカットする家庭が多くなります。

ただしバリカンだけで管理すると上毛が柔らかくなり、皮膚が刺激に弱くなる傾向があります。どちらの方法でも週2〜3回のブラッシングは必要です。

被毛と日常のお手入れ (2)

この犬種で必ず知っておきたいのは皮膚です。ウエスティはアトピー性皮膚炎の発生が多く、指の間をなめる、耳やお腹が赤くなる、そこに二次的な酵母菌の感染が重なるという経過がよく見られます。一度きりの病気ではなく、生涯の管理費用として見込んでおくのが現実的です。

ほかに特発性肺線維症、子犬期に顎の骨が異常に増える頭蓋下顎骨症、膝蓋骨脱臼が知られています。

住環境と世話の計画

日本で最も注意が要るのは夏です。高い湿度は皮膚炎と外耳炎を悪化させるので、散歩のあとは足とお腹を拭いて乾かし、シャンプーの頻度と製品は獣医師と相談して決めてください。マンションでもサイズ的には問題ありませんが、吠えやすい犬種なので子犬のうちからの音慣らしが要ります。

白い被毛は都市の汚れが目立ちやすい点も覚えておくとよいでしょう。

犬種の比較

出典

  1. FCI — WEST HIGHLAND WHITE TERRIER (85)

    犬種名・原産地・外見・分類の標準資料。複数のサイズや毛の種類が含まれる場合は該当する区分を確認してください。

    犬種名・資料URLの確認:

  2. AKC — West Highland White Terrier

    犬種の特徴とケアを紹介する団体の資料。個別の診療や給餌の指示ではありません。

    犬種名・資料URLの確認:

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。