生クリーム
注意生クリームは牛乳の脂肪を集めたもので、乳糖と脂質の両方が問題になります。米国ケネルクラブは乳製品の脂質と糖が肥満や膵炎につながり得ると案内しています。パスタやケーキには玉ねぎ、にんにく、チョコレートも加わります。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 下痢
- おなら・ガスの増加
- お腹の張り
- 嘔吐
- 腹痛
- 食欲不振
- 元気がなく、ぐったりする
- 膵炎
- 背中を丸める・前半身を低くしてお尻を上げる姿勢
この食品について詳しく
生クリームは、牛乳の脂肪層を集めた食品です。製品によりますが、乳脂肪が重量の3分の1を超えるものも珍しくありません。牛乳をひと口なら平気な犬でも、生クリームひとさじには違う反応をすることがあるのはそのためです。
第一の問題は乳糖です。犬は離乳後にラクターゼの働きが大きく落ちます。分解されなかった乳糖は大腸へ下り、浸透圧で水を引き込みながら腸内細菌に発酵されてガスを作ります。結果は下痢、おなら、おなかの張りで、嘔吐や食欲低下を伴うこともあります。多くは飲んでから12時間以内に出て、一日ほどで落ち着きます。生クリームは同じ量あたりの乳糖は牛乳より少なめですが、ゼロではありません。
第二の問題のほうが大きく、脂質です。米国ケネルクラブは、牛乳は脂質と天然の糖が多く、これらが食事に多すぎると肥満や膵炎につながり得ると案内しています。生クリームはその脂質を濃縮した形です。VCA動物病院は、膵炎が脂肪の多い食事で引き起こされる場合があるとし、吐き気、嘔吐、発熱、元気消失、腹痛、下痢、食欲低下を挙げ、重症では前足を低くしてお尻を上げる「祈りの姿勢」をとると説明しています。症状は食後12~48時間で出ることが多く、直後ではありません。
第三に、生クリームは単独では出てきません。クリームパスタやグラタンには玉ねぎとにんにくが入り、これらは犬に溶血性貧血を起こす有毒食品です。ショートケーキには砂糖とチョコレートの飾りがのります。コーヒーに入れたクリームはカフェインと一緒に来ます。「生クリームを食べた」という事故は、たいてい生クリームだけの事故ではありません。
なお植物性ホイップは乳脂肪ではなく硬化油と水あめ、乳化剤で作られています。乳糖は少なくても脂質と糖はそのままで、犬にとって良い代替にはなりません。
ひとさじなめた程度なら、新鮮な水を飲めるようにして一日様子を見てください。まとまった量を食べた場合や、パスタ・ケーキなど他の材料と一緒だった場合は、すぐにかかりつけの動物病院か夜間救急動物病院へ連絡してください。嘔吐の繰り返し、腹痛、祈りの姿勢、ぐったりは家で待つ症状ではありません。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- ショートケーキを少し食べてしまいました
- 生クリームだけの問題ではありません。砂糖とバターに加え、チョコレートの飾りがのっていることが多く、チョコレートは犬に有毒です。食べた部分の内容と量、時刻を控えて動物病院に連絡してください。
- 植物性ホイップなら安全ですか
- 安全ではありません。乳糖は少なくても脂質と糖はそのままで、硬化油と水あめで作られています。犬にとって良い代替にはならないため、おやつとして選ぶ理由はありません。
- クリームパスタのソースをなめました
- クリームソースには玉ねぎとにんにくが入っていることがほとんどで、これらは犬に溶血性貧血を起こします。ベーコンが入れば脂質も上乗せされます。量と時刻を動物病院に伝え、数日は歯ぐきの色や尿の色を確認してください。