焼酎(ソジュ)
危険ソジュはアルコール度数16〜17度の蒸留酒で、犬に安全とされるアルコール量はありません。グラスの飲み残しをなめただけでも低血糖・低体温・中枢神経抑制が起こり、症状は通常30〜60分以内に始まります。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
おやつとして与えないでください
体重別の推奨量がない危険な項目です。食べた場合は量・時刻・製品情報を確認して動物病院に連絡し、自分の判断で吐かせないでください。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- ふらつき・運動失調
- 周囲や方向が分からなくなる
- 元気がなく、ぐったりする
- 震え
- 低体温
- 低血糖
- 徐脈
- けいれん発作
- 呼吸が遅く・弱くなる
この食品について詳しく
ソジュで問題になるのは、おつまみでも度数表示でもなく、エタノールそのものです。Merck獣医マニュアルは、アルコール類はいずれも消化管から急速に吸収され、皮膚からもよく吸収されると説明しています。犬の場合、人のように酔って眠るだけでは終わりません。エタノールがピルビン酸を枯渇させて糖新生を阻害するため低血糖が起こり、酸性の代謝産物がたまって代謝性アシドーシスになり、末梢血管の拡張と中枢神経抑制、体温調節の障害が重なって低体温が進みます。最終的には昏睡と呼吸抑制に至ります。
時間の流れは短いです。アルコール中毒の症状は通常、摂取後30〜60分以内に始まります。はじめは嘔吐、下痢、ふらつき(運動失調)、見当識障害、元気消失、震え、呼吸困難が現れ、重症になると昏睡、低体温、けいれん、徐脈、呼吸抑制へ進みます。
「何杯まで」という言い方はできません。ソジュは16〜17度、ソジュグラス1杯が約50mLですので、1杯におよそ6〜7gの純エタノールが入っている計算になります。同じ1杯でも、3kgのマルチーズにとっては30kgの大型犬の10倍の体重あたり用量です。犬に安全と確立されたエタノール量は存在せず、酩酊症状は致死量よりはるかに少ない量ですでに現れます。日本の家庭ではソジュだけでなく、20〜25度の本格焼酎、缶チューハイ、梅酒、みりん、料理酒、そして甘くて飲みやすい果実系のソジュが同じ経路になります。甘い酒ほど犬が進んで飲んでしまうため、度数が低くても油断できません。
今すべきことは決まっています。飲んだ酒の度数とおおよその量、時刻、犬の体重をメモして、すぐにかかりつけの動物病院に連絡してください。夜間であれば救急動物病院です。家庭で無理に吐かせないでください。すでにふらついている犬は嚥下反射が鈍っており、吐いたものが気道に入ります。水やはちみつを無理に飲ませる、コーヒーを与える、冷水で洗って酔いを覚まさせるといった対応もしないでください。低体温をかえって悪化させます。飲み会のあとは、残ったグラス、こぼれた酒、酒に漬けた果物、酒を注いだ鍋の汁まで、犬の届かない場所に片づけてください。
よくある質問
- こぼれたソジュを少しなめただけですが大丈夫ですか
- 体重と実際に飲み込んだ量によります。犬に安全と確立されたエタノール量はなく、小型犬ほど同じ一口が大きな用量になります。なめた時刻と体重、酒の度数を控えて、今すぐ動物病院に電話して確認してください。
- ふらついているだけなので寝かせて朝まで様子を見てよいですか
- 危険です。エタノール中毒で命に関わるのは低血糖、低体温、呼吸抑制で、いずれも眠っている間に静かに進みます。30〜60分で始まった症状は数時間かけて悪化し得るため、夜間でも救急動物病院に連絡してください。
- 果実系の甘いソジュなら度数が低いので安心ですか
- むしろ危険です。果実系やヨーグルト風味のソジュも12〜14度程度のアルコールを含み、甘いために犬は一口ではなくグラス1杯を飲み干してしまいます。度数が低くても蒸留酒と同じ扱いにしてください。