スターフルーツ(五歛子)
危険スターフルーツは犬に有毒です。果肉そのものに水溶性シュウ酸が含まれ、低カルシウム血症と急性腎障害を起こします。神経毒カランボキシンも含むため、食べたら量にかかわらずすぐ動物病院へ連絡してください。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
おやつとして与えないでください
体重別の推奨量がない危険な項目です。食べた場合は量・時刻・製品情報を確認して動物病院に連絡し、自分の判断で吐かせないでください。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 過剰なよだれ
- 脱力
- 震え
- ふらつき・運動失調
- 尿量が減る
- けいれん発作
この食品について詳しく
スターフルーツ(カランボラ、五歛子)は沖縄や台湾・東南アジアからの輸入品として店頭に並びます。危険なのは果肉に含まれる水溶性シュウ酸で、酸味種ほど濃度が高くなります。ルバーブのように葉だけが危ないのではなく、人が食べる果肉そのものが原因物質を抱えている点が厄介で、皮をむいても種を取っても危険は減りません。吸収されたシュウ酸は血中カルシウムと結合して低カルシウム血症を招き、同時にシュウ酸カルシウム結晶が腎尿細管に沈着して急性腎障害(シュウ酸腎症)を起こします。さらにこの果実特有の神経毒カランボキシンが加わります。
犬について「体重1kgあたり何g」という発表された基準値はありません。安全量が確かめられていない、と受け取るのが安全です。すでに腎臓病がある犬や脱水気味の犬は、同じ量でもリスクが明らかに高くなります。
症状は二段構えで出ます。数時間以内に嘔吐・下痢・よだれ・元気消失が現れ、24〜36時間後に尿量の減少や血液検査での高窒素血症(アゾテミア)といった腎障害のサインが続きます。ふるえ、体が突っ張るテタニー、ふらつき、けいれん発作は低カルシウム血症が進んでいる合図で、夜間でも救急対応が必要です。
食べたと分かった時点で、量が少なく見えても症状を待たずにすぐ動物病院へ連絡してください。夜間・休日はかかりつけが閉まっていることが多いので、地域の救急動物病院の番号をあらかじめ控えておくと動きが速くなります。中毒に関する相談先としては日本中毒情報センターの動物専用ダイヤル(動物中毒110番)があり、番号と受付時間は公式サイトで最新のものを確認してください。家庭で無理に吐かせないでください。催吐処置をするかどうかは摂取時刻と犬の状態を見て獣医師が判断します。病院では点滴で腎臓を守り、低カルシウム血症が確認されればカルシウム製剤を投与し、数日かけて腎数値を再確認します。食べた時刻・おおよその量・甘味種か酸味種かをメモして持参してください。
よくある質問
- スターフルーツを一切れ食べてしまいました
- 犬にとって安全といえる量は確認されていません。一切れでも様子見にせず、食べた時刻と量をメモして動物病院に連絡してください。腎臓病のある犬や高齢犬は同じ量でも重症化しやすいです。
- 皮だけなら大丈夫ですか
- スターフルーツは果肉そのものに水溶性シュウ酸が含まれるため、皮をむくことでは危険は減りません。ごく少量なら無症状のこともありますが、24〜36時間は尿量と元気を観察し、異常があればすぐ受診してください。
- ドライフルーツやジュースなら安全ですか
- いいえ。乾燥させても搾ってもシュウ酸は残り、乾燥では水分が抜ける分だけ重量あたりの濃度がむしろ上がります。酸味種はさらに高濃度です。どの形でも与えないでください。