ステビア
注意ステビアの葉(Stevia rebaudiana)はASPCAの一覧で犬に無毒とされています。問題は、市販のステビア甘味料の多くが純粋なステビアではなく糖アルコールと混ぜられており、キシリトールが混ざっていれば緊急になる点です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 下痢
- 軟便
- 嘔吐
- 腹痛
- おなら・ガスの増加
- 脱水
- 低血糖
この食品について詳しく
ステビアは、南米原産のキク科植物 Stevia rebaudiana の葉から取り出した甘味料です。ASPCAの有毒・無毒植物データベースは、この植物を犬・猫・馬のいずれにも無毒として掲載しており、有毒成分の欄にも「無毒」とだけ記されています。鉢植えのステビアの葉を数枚かじった程度であれば、中毒を心配する場面ではありません。
それでもこの項目を「安全」に分類できない理由があります。袋入りのステビア甘味料は、たいてい純粋なステビアではないからです。ステビオール配糖体は砂糖の200〜300倍の甘さがあり、そのままでは計量できません。そこでメーカーはかさを増やす増量剤を混ぜます。最も多いのがエリスリトールで、ほかにマルチトールやブドウ糖、製品によってはキシリトールが使われます。パッケージ表面の大きな「ステビア」の文字は、中に何が一緒に入っているかを何も語りません。
キシリトールが混ざっていれば、話はまったく別になります。Merck獣医マニュアルによれば、体重1kgあたりおよそ100mgを超えると低血糖が、500mgを超えると重い肝不全が起こり得ます。低血糖の症状は30分以内に出ることも、12〜18時間まで遅れることもあり、肝障害は24〜48時間後に現れることもあります。FDAは無糖・低糖表示の製品ほど成分表でキシリトールを確認するよう案内しています。キシリトールがなくても、糖アルコールの増量剤を多く食べれば腸に水が引き込まれ、水様の下痢や腹痛、ガスが出ます。小型犬は下痢だけでも脱水が速く進みます。
日本では、ステビア入りの糖質オフ飲料、ラカント類似の卓上甘味料、プロテインバー、ゼロカロリーゼリーなどで目にする成分です。この場合はステビアよりも、残りの原材料のほうが問題になります。
犬がステビア製品を口にしたら、まず袋やボトルを手元に持ってきて原材料表示を最後まで読んでください。キシリトールがあれば、症状がなくてもすぐ動物病院へ連絡し、包装ごと持参してください。なければ水をいつでも飲めるようにして様子を見ますが、下痢を繰り返す、ぐったりする、ふらつくといった様子があれば連絡してください。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- ステビアは天然だから犬にも安全ではないですか
- 葉そのものはASPCAの一覧で犬に無毒とされています。ただし袋入りの甘味料は純粋なステビアではなく増量剤との混合物で、キシリトールが混ざっていれば緊急です。「天然」ではなく原材料表示を見て判断してください。
- 鉢植えのステビアの葉をかじってしまいました
- ASPCAはStevia rebaudianaを犬に無毒として掲載しているため、葉を数枚食べた程度で中毒を心配する状況ではありません。ただし土や肥料、殺虫剤が一緒に入った可能性はありますし、量が多ければ嘔吐や軟便が出ることもあるので様子を見てください。
- ステビア入りの糖質オフ飲料を飲んでしまいました
- まず原材料表示を最後まで読んでください。ステビアの表示の後ろにエリスリトールやマルチトール、キシリトールが並んでいることがあります。キシリトールがあれば症状がなくてもすぐ動物病院へ、なければ下痢や元気消失がないか観察してください。