ブラッコ・イタリアーノ
銃が普及する前からイタリアで鳥を探してきた古いポインターです。短毛で手入れは簡単ですが、1日1時間以上の運動が必要で、大きな垂れ耳のケアはずっと続きます。
- 体重
- 25–40 kg
- 寿命
- 10–14 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
ブラッコ・イタリアーノは、イタリアで古くから鳥猟に使われてきたポインター系の犬種です。銃が一般的になる前、網や鷹を使っていた時代から鳥の位置を知らせる役目を担ってきました。19世紀末に頭数が激減し、愛好家の手で立て直された経緯があり、今もイタリア以外では珍しい犬種です。
大きく角ばった頭、ゆるい口唇、低く垂れた長い耳、そして特徴的な伸びやかな速歩ですぐに見分けがつきます。
運動と遊び
運動は1日1時間から1時間半が目安です。猟犬のなかでは気質が穏やかなほうですが、体はしっかり働く犬の体なので歩くだけでは足りません。ロングリードで走らせる、物を探させる、匂いを使った遊びを取り入れるなど、頭も使わせてください。
必要な運動を済ませたあとは、家の中で人のそばに寝そべって過ごす時間が長くなります。
被毛と日常のお手入れ
被毛の手入れはこのグループのなかで最も簡単です。短く密な毛なので週1回ラバーブラシでこすれば十分で、トリミングも不要です。そのぶん手がかかるのは耳と顔まわりです。
厚く大きな耳が耳道をふさいで風が通らないため、週1回は耳の状態を確認し、水遊びやシャンプーの後は必ず乾かしてください。口唇がゆるいので水を飲んだあとに床へこぼしやすく、水入れの下にマットを敷いておくと楽になります。
迎える前に確認すること
初めて飼う人が見落とすのは、体の大きさに似合わない繊細さです。強い口調で叱るとすぐに萎縮し、人への依存も強いため長時間の留守番が続くと不安が育ちます。健康面では股関節・肘関節形成不全、眼瞼内反や外反、この犬種で報告のある腎アミロイドーシス、胸の深い大型犬に多い胃拡張胃捻転を確認してください。
食事は1日2〜3回に分けたほうが安全です。
住環境と世話の計画
日本では大型犬可の住まいの確保と夏の湿度が課題になります。短毛で抜け毛の掃除は軽い一方、40キロ近くなる個体もいるためエレベーターや共用部での扱いを事前に練習しておく必要があります。梅雨から夏は垂れ耳の内側が蒸れて炎症を起こしやすいので、耳のチェック間隔を普段より短くしてください。