イングリッシュ・セター
イギリスの野原で鳥を見つけると低く伏せて知らせていた鳥猟犬です。室内では穏やかですが、毎日1時間以上しっかり走らせる必要があり、耳や脚の飾り毛は放置するとすぐに絡まります。
- 体重
- 20–36 kg
- 寿命
- 10–12 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
イングリッシュ・セターは、イギリスで猟師の前を広く走り回り、鳥を見つけると低く伏せて位置を知らせる役目を担ってきた鳥猟犬です。19世紀にレバラックとルウェリンという二人のブリーダーの手で現在の姿にまとめられました。一日中野原を探し続ける仕事が本業だったため、スタミナがこの犬種の中心にあります。
室内ではのんびりと寝ていますが、それは外で十分に体を使えた日の姿です。
運動と遊び
運動は毎日1時間から1時間半を見込んでください。リードでの散歩だけでは足りず、週に数回は安全に囲われた場所やロングリードで思い切り走らせる時間が要ります。骨や関節が固まるのが遅い犬種なので、1歳半から2歳になるまでは長距離のジョギングや高い場所からの飛び降りは控えめにしてください。
嗅覚を使う犬なので、散歩中に匂いを嗅ぐ時間を十分に取るだけでも満足度が変わります。
被毛と日常のお手入れ
被毛は絹のような中長毛で、耳、胸、脚の後ろ、尾に飾り毛が伸びます。週2〜3回のブラッシングで耳の後ろと脇の絡まりをほどき、足裏と耳の周りは6〜8週ごとに整えると扱いやすくなります。全身トリミングをする犬種ではありませんが、部分的な手入れは続きます。
抜け毛は中程度で、春と秋に増えます。
迎える前に確認すること
初めて飼う人が見落としやすいのは気質の繊細さです。叱って教えるやり方に弱く、一度怖がると戻るのに時間がかかります。人と一緒にいたがる犬種でもあるため、長時間の留守番が続くと分離不安につながります。
健康面では股関節・肘関節形成不全、甲状腺機能低下症のほか、先天性の難聴が出ることがあるので、子犬を迎える際は聴力検査の有無を確認してください。
住環境と世話の計画
日本の住宅事情では、大型犬を受け入れる物件が限られる点と、毎日の運動場所を確保できるかが最初の壁になります。梅雨から夏にかけては飾り毛が湿気を含み、耳の後ろや脇に皮膚炎が出やすくなります。雨の日の散歩の後は根元まで乾かし、垂れ耳の内側も一緒に確認する習慣をつけてください。