ゴードン・セター
スコットランドの荒れた土地で鳥を探してきた、セターの中で最も骨太な犬種です。持久力があり、黒と茶の長い被毛は週3回ほどのブラッシングが前提になります。
- 体重
- 20–36 kg
- 寿命
- 12–13 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
ゴードン・セターは、スコットランドのゴードン公爵家の猟場で整えられた鳥猟犬で、三種類のセターのなかで最も骨格が太く体重があります。広い平野を高速で駆けるというより、岩とヒースが混じる荒れた地形を粘り強く探し続ける働き方をしてきました。そのぶん瞬発力より持久力に寄った犬で、黒地に決まった位置だけタンの斑が入るのがこの犬種の目印です。
運動と遊び
運動は1日1時間から1時間半が目安です。歩く散歩だけでは足りないので、ロングリードでの走り込み、物を持ってこさせる遊び、匂いを使った探索を組み合わせてください。成熟が遅く2歳前後まで幼さが残るため、この時期に運動と刺激が不足すると吠えや破壊行動として出てきます。
逆に必要な量を満たせば、室内では驚くほど落ち着いた犬になります。
被毛と日常のお手入れ
被毛はまっすぐで艶のある中長毛、耳・胸・脚・尾に長い飾り毛がつきます。週3回ほどブラッシングして絡まりをほどき、足裏と耳の内側の毛は定期的に整えて風通しを確保してください。垂れ耳で水も好きなため外耳炎が起こりやすく、シャンプー後や雨の日の散歩後に耳を確認する習慣が欠かせません。
迎える前に確認すること
初心者が読み違えやすいのは、この犬の自尊心の強さです。人には甘えるのに同じ指示の繰り返しにはすぐ飽き、力で押すとかえって踏ん張ります。短く、内容を変えながら教えるほうが通ります。
健康面では股関節形成不全、進行性網膜萎縮症、甲状腺機能低下症、そして胸の深い大型犬に多い胃拡張胃捻転が知られています。食事は1日2〜3回に分け、食後すぐの激しい運動は避けてください。
住環境と世話の計画
日本で飼う場合、まず大型犬可の物件が限られる点が壁になります。加えて黒い被毛は夏の日差しを吸収して熱がこもりやすいので、7月から9月は日中のアスファルト散歩を避け、早朝と夜に切り替えてください。室内では滑る床が関節に響くため、犬の通り道にマットを敷いておくと安心です。