コトン・ド・テュレアール
マダガスカルの港町テュレアールで定着した、綿のような白い被毛の愛玩犬です。人懐こく吠えも少なめでマンション向きですが、毛が絡みやすく毎日の手入れと定期的なトリミングが前提になります。
- 体重
- 3.5–6 kg
- 寿命
- 14–16 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
コトン・ド・テュレアールは、マダガスカル南西部の港町テュレアール周辺に定着したビション系の小型犬が起源で、島の裕福な家庭で愛玩犬として飼われてきました。コトンはフランス語で綿を意味し、実際に触れると硬さのない、綿のような感触の被毛です。使役犬としての歴史がないぶん性格は分かりやすく、人のそばを離れず、知らない相手には向かっていくより飼い主の後ろに回るタイプです。
日本ではまだ珍しく、ブリーダーの数も限られます。
運動と遊び
運動量は中くらいです。1日20〜30分の散歩を2回、室内でのボール遊びやノーズワークを10分ほど加えれば足ります。遊びの時間は楽しみますが持久力を求められる犬種ではないので、山歩きやランニングの相棒には向きません。
覚えは早く飼い主をよく見ているため、ご褒美を使ったしつけがよく通ります。
被毛と日常のお手入れ
手入れの中心は被毛です。抜け毛は少ないものの、細く柔らかい毛が伸び続けて互いに絡みます。毎日5〜10分、脇の下、耳の後ろ、内もも、ハーネスの当たる部分をほぐしてください。
フェルトのように固まってしまうとブラシでは戻らず、短く刈るしかありません。長さを保つなら毎日の手入れと6〜8週ごとのトリミング、短く保つ場合も6〜8週ごとのトリミングが必要です。白い被毛なので涙やけが目立ちます。
目の周りを短く保ち、毎日拭く習慣が効きます。
迎える前に確認すること
見落とされやすいのは留守番です。人への密着度が高く、練習なしに長時間置くと吠えや粗相が出ます。もともと吠えは少なめでマンション向きですが、不安から出る吠えは別問題です。
健康面では膝蓋骨脱臼、進行性網膜萎縮などの眼疾患、股関節形成不全、そして小型犬に共通する歯周病が知られています。
住環境と世話の計画
日本の気候で現実的な課題は湿気です。密度のある白い被毛はシャンプー後に乾きにくく、生乾きが続くと皮膚炎や外耳炎につながります。根元まで完全に乾かし、梅雨時は散歩のあとに足とお腹を拭いて乾かしてください。
夏は胴回りを短めにして通気を確保すると管理が楽になり、滑るフローリングにはマットを敷いて膝への負担を減らします。