グレータースイス・マウンテン・ドッグ
スイスの農場で荷車を引き牛を追っていた大型犬。性格は穏やかですが、体重は最大60kg超、暑さに弱く、日本の住宅事情では飼育前に環境を整える必要があります。
- 体重
- 38–64 kg
- 寿命
- 8–11 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
グレータースイス・マウンテン・ドッグは、スイスの山あいの農場で荷車を引き、牛を追い、家を見張ってきた大型の使役犬です。スイス原産のマウンテンドッグ系のなかで最も大きく、20世紀初頭には数が激減し、残った農場犬から再興された歴史を持ちます。日本ではバーニーズ・マウンテン・ドッグの知名度が圧倒的で、この犬種を知る人は多くありません。
引く仕事をしてきた犬なので瞬発的な力は非常に強く、一方で長距離を走る持久力型ではありません。
運動と遊び
運動量は成犬で1日1時間が目安です。朝夕30分ずつの散歩に加え、涼しい季節にゆるやかな山道を長く歩かせると満足度が上がります。逆に成長期は控えめにしてください。
生後1年半ごろまでは階段の繰り返しや高い場所からの飛び降り、滑る床での急停止を避け、太らせないことが関節を守ります。
被毛と日常のお手入れ
被毛は短いダブルコートです。短いから楽というわけではなく、換毛期には下毛がごっそり抜けて2〜3週間は毎日のブラッシングが必要になります。トリミングは不要ですが、体が大きいぶん抜け毛の総量は小型犬とは比較になりません。
迎える前に確認すること
見落とされやすいのは成熟の遅さです。2〜3歳まで気持ちは子犬のままで、その体重で興奮してぶつかると人が転びます。力が弱い子犬のうちに引っ張らずに歩く練習を終えておきましょう。
吠え声も低く大きいため、集合住宅では問題になりがちです。健康面では股関節・肘関節形成不全、肩の離断性骨軟骨症、胃拡張胃捻転、てんかん、避妊後の尿失禁が知られています。食事は1日2〜3回に分けてください。
住環境と世話の計画
日本で飼う場合、まず大型犬可の住居を確保できるかが出発点になります。加えて夏の高温多湿はアルプス由来のこの犬種にとって危険で、日中の散歩は避け、室内の冷房を切らさないことが前提です。フローリングは滑って関節に響くので、犬の動線にはマットを敷いてください。