ニューファンドランド
カナダの漁師とともに網を引き、水難救助にも使われてきた超大型犬。穏やかな気質で家庭犬としての評価は高い一方、水をはじく厚いダブルコートのため日本の夏が最大の課題になります。
- 体重
- 45–68 kg
- 寿命
- 9–10 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
ニューファンドランドは、その名の由来であるカナダ東部の島で漁師とともに働いてきた犬です。網やロープを引き、荷車を引き、冷たい水に落ちた人や道具を引き上げる仕事をしてきました。指の間の水かきと、油分を含んで水をはじくダブルコートはこの仕事のためのものです。
気質はこの犬種の最大の魅力で、見知らぬ人に攻撃的になることはまれで、子どもにも寛容、室内では静かに寝そべって過ごします。ただし穏やかだからしつけが要らないわけではありません。60kgの犬が甘えて寄りかかるだけで人は転びます。
体をどこに置くかを子犬のうちに教えてください。
運動と遊び
運動は速さより持続で、成犬は1日2回30〜45分の散歩が目安です。安全に泳げる場所があるなら水泳がこの犬種には最適の運動になります。成長期は2歳ごろまで階段と飛び降りを控え、太らせないようにします。
被毛と日常のお手入れ
手入れは軽くありません。下毛の詰まったダブルコートは最低でも週2〜3回のブラッシングが必要で、換毛期には毎日とかしても出続けます。シャンプーや水遊びのあと根元まで乾かす作業はそれ自体がひと仕事で、大型犬用のドライヤーがないと現実的ではありません。
濡れた被毛は何時間も皮膚に水分を残します。よだれも相応に出ます。
健康面で確認すること
健康面ではこの犬種特有の項目があります。大動脈弁下狭窄症はニューファンドランドでよく知られた心疾患なので、親犬の心臓検査の有無を必ず確認してください。シスチン尿症には遺伝子検査があります。
ほかに股関節・肘関節形成不全、胃拡張胃捻転、眼瞼内反が挙げられます。寿命は9〜10年程度です。
住環境と世話の計画
日本で飼うなら、夏をどう越すかがそのまま飼育計画になります。北大西洋の冷たい水に合わせた被毛のため暑さに非常に弱く、湿度が高いと体温が下がりにくくなります。6〜9月は日中の散歩をやめ、早朝か夜に短く歩き、室内は冷房と除湿を併用してください。
涼しくしようと被毛を短く刈るのは断熱と再生を損なうため勧められません。住宅面では大型犬可の物件に加えて、抜け毛とよだれ、そして60kgの犬が滑るフローリングを歩く問題を同時に解く必要があります。