ロシアン・トイ
ロシアの上流家庭でイングリッシュ・トイ・テリアをもとに整えられた超小型犬です。手入れは簡単ですが、骨が細く落下による骨折や歯のトラブルに特に注意が必要です。
- 体重
- 1.5–3 kg
- 寿命
- 12–14 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
ロシアン・トイは、19世紀のロシアの上流家庭で人気を集めたイングリッシュ・トイ・テリア系の犬をもとに、20世紀のロシア国内で改めて整えられた超小型犬です。短毛のスムースと、耳と脚に飾り毛が流れるロングコートの2タイプがあり、見た目ほど性格に差はありません。テリアの血が残っているため見た目よりずっと機敏で、窓の外や玄関の音にいち早く反応して知らせる性質があります。
日本ではまだ珍しい犬種です。
運動と遊び
運動量は体格のわりに少なくありません。1日15〜20分の散歩を2回、室内遊びを加えれば十分ですが、刺激が足りないとエネルギーが吠えに向かいます。短いトレーニング遊びやノーズワークで毎日10分ほど頭を使わせるほうが、距離を伸ばすより吠え対策として効きます。
覚えは早い一方で臆病な個体もおり、強い叱責は萎縮と防御的な吠えを育ててしまいます。
被毛と日常のお手入れ
被毛の手入れは簡単な部類です。スムースは週1回ラバーブラシでなでる程度、ロングコートも耳と脚の飾り毛を週2回とかせば維持できます。トリミングは不要です。
ただし体が小さく熱を失いやすいので、冬の外出には服が実用として必要になります。
迎える前に確認すること
必ず知っておきたいのは体の脆さです。成犬でも2kg前後しかなく、ソファからの飛び降りや抱っこからの落下が骨折に直結します。膝蓋骨脱臼が多く、乳歯が抜けずに二重に生えることも珍しくないため、永久歯に生え替わる時期に歯並びを必ず確認してください。
歯石と歯周病の進行も早いので歯磨きは必須です。ほかに進行性網膜萎縮や、子犬期の低血糖にも注意が要ります。
住環境と世話の計画
日本の住環境ではマンションに非常に向くサイズです。要点は2つ。1つは高さで、ソファやベッドにステップを置き、飛び降りる習慣を最初から作らせないこと、滑る床にはマットを敷くこと。
もう1つは吠えで、インターホンや廊下の足音に反応しやすいため、子犬のうちから生活音に慣らし、吠えるたびに抱き上げる対応を避けることが近隣トラブルの予防になります。