ポメラニアン
そりを引く大型スピッツを小型化した犬種。体は小さくても番犬気質と声はそのままで、ダブルコートのため春秋の換毛量は見た目以上に多い。
- 体重
- 1.8–2.3 kg
- 寿命
- 12–16 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
ポメラニアンの祖先は、バルト海沿岸でそりを引き、家畜や家を守っていた大型のスピッツです。19世紀の英国で愛玩犬としての小型化が進み、現在の2kg前後になりましたが、小さくなったのは体だけで、警戒心と自己主張はスピッツのまま残りました。日本でも人気の高い犬種ですが、小さいから静かだろうという前提で迎えると必ずつまずきます。
番犬を迎えるつもりで社会化を計画してください。
運動と遊び
運動は1日30〜40分で足りますが、一度にまとめて歩くより15〜20分を2回に分けるほうが関節に優しいです。自分より大きな犬にも引かない気質があるため、散歩中の他犬との距離は犬ではなく飼い主が判断する必要があります。
被毛と日常のお手入れ
被毛はオーバーコートとアンダーコートのダブルコートで、日常的に毛が舞い、春と秋の換毛期には毎日ブラッシングしても部屋に毛が回ります。週2〜3回、換毛期は毎日、スリッカーとコームでアンダーコートを抜くことが基本です。ここで重要なのは、夏だからとバリカンで短く刈らないことです。
ポメラニアンは刈毛後に被毛が戻らない脱毛症が知られている犬種で、暑さ対策は刈ることではなく、アンダーコートを抜いて風を通すことが正解になります。
健康面で確認すること
健康面で最も注意すべきは気管虚脱です。乾いた咳が繰り返し出るようなら受診が必要で、首輪ではなくハーネスを使うのが前提になります。膝蓋骨脱臼と歯周病も多く、口が小さく歯が密集するため、子犬のうちから歯みがきに慣らしておくと後が楽です。
住環境と世話の計画
日本のマンションで飼う場合、実質的な最初の課題は吠えの管理です。インターホン、廊下の足音、エレベーターの音への反応を子犬のうちから段階的に慣らしておかないと、近隣トラブルに直結します。夏はダブルコートが熱をこもらせるため、日中の散歩は避け、早朝と日没後に移してください。