ジャーマン・スピッツ
ドイツの農家で庭を見張り、異変を知らせてきたスピッツ系の中間サイズ(ミッテル)です。遠くへ行きたがらない扱いやすさがある一方で吠えやすく、豊かなダブルコートの換毛は手強いです。
- 体重
- 7–11 kg
- 寿命
- 13–15 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
ジャーマン・スピッツは中央ヨーロッパで古くから農家や町の家を見張り、異変を知らせてきた犬たちのグループです。サイズによってヴォルフスピッツ(キースホンド)、ジャイアント、ミッテル、クライン、ツヴェルクに分かれ、いちばん小さいツヴェルクが日本でおなじみのポメラニアンです。ミッテルはその中間で、体高34cm前後、体重はおよそ7〜11kg。
狩りをせず家の周りから離れない性質が強いため、昔から扱いやすい番犬として重宝されてきました。日本で見かける機会は多くありませんが、日本スピッツと近い印象を受ける人が多い犬種です。
運動と遊び
運動量は中程度で、1日40〜60分の散歩と室内での短いトレーニングがあれば十分です。頭の回転が速くノーズワークや芸の練習を楽しみますが、退屈するとそのエネルギーが窓の外への吠えに向かいます。しつけ自体はよく入る一方、自分の判断で吠える習慣は、あとから直すより最初から防ぐほうがずっと簡単です。
被毛と日常のお手入れ
被毛は首まわりの飾り毛が目立つ豊かなダブルコートです。普段は週2回、換毛期は2〜3週間ほど毎日下毛をとかします。シングルコートの犬に慣れていると、抜ける下毛の量に驚くはずです。
トリミングは不要で、夏に短く刈るのは避けてください。刈ったあと毛が均一に生えそろわなかったり、毛質が粗くなったりすることがあります。
迎える前に確認すること
初めて飼う人が見落とすのは2点です。1つは吠えで、来客や物音を知らせるのが本来の役目だったため、放置すると習慣として固まります。子犬のうちから生活音に慣らし、静かになった瞬間にほめる対応を家族全員で統一してください。
もう1つは手入れが費用ではなく時間としてかかることです。健康面では膝蓋骨脱臼、歯周病、被毛が生え戻らない脱毛症が知られています。
住環境と世話の計画
日本の集合住宅では、吠えの管理と夏の暑さが要点です。厚い下毛は高温多湿の環境で熱をこもらせるので、真夏の日中の散歩は避け、室内は冷房で温度を保ちます。シャンプー後は根元まで完全に乾かすことが皮膚トラブルの予防になります。