スタンダードプードル

小型のプードルが分かれる前の原型にあたる大型犬です。抜け毛はほぼありませんが体が大きいぶんトリミングの費用と手間が重く、体力と頭を同時に使わせないと満足しません。

スタンダードプードル · 参考イラスト
参考イラスト
体重
20–32 kg
寿命
12–15 年

体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。

犬種の背景と特徴

スタンダードプードルは、トイやミニチュアの元になった原型に近いサイズで、水に入って撃ち落とされた鳥を回収する猟犬が出自です。ショーで見る独特のカットも装飾ではなく、冷たい水の中で心臓と関節の上の毛を残し、残りを刈って泳ぎやすくした実用から生まれた形です。体高45cm以上、体重20〜32kgの立派な大型犬で、トイプードルを大きくした犬ではなく、必要な運動量そのものが違う犬だと考えてください。

運動と遊び

運動は1日60〜90分が目安です。歩くだけでは足りず、走らせる、繰り返し物を持ってこさせる、泳がせるほうが効率的です。さらに頭を使う時間を15分以上足してください。

アジリティやノーズワーク、レトリーブ遊びで力を発揮する犬種で、出口がないと家の中を巡回し、玄関で吠え、物をくわえて運ぶようになります。

被毛と日常のお手入れ

被毛はカールしたシングルコートで抜け毛は非常に少ないものの、抜けないぶんその場で絡み、体表面積が広いので小型犬とは負担の規模が違います。週3〜4回は根元までコームを通し、4〜6週ごとにトリミングが必要です。大型犬のトリミングは時間も費用も小型犬の2〜3倍になるので、あらかじめ予算に入れておいてください。

シャンプー後は根元まで完全に乾かす必要があり、大型犬用のドライヤーはほぼ必須です。

健康面で確認すること

健康面でまず知っておくべきは胃拡張胃捻転です。胸の深い大型犬は危険群なので、食事は1日2〜3回に分け、食前後1時間は激しい運動を避け、腹部が張って吐こうとしても何も出ない様子があればすぐ救急にかかってください。ほかに股関節形成不全、アジソン病、進行性網膜萎縮、皮脂腺炎、甲状腺機能低下症が知られています。

成長期は骨端線が閉じるまで繰り返しのジャンプと長距離走を控えましょう。

住環境と世話の計画

日本では大型犬可の物件が限られる点が最初のハードルです。室内では比較的静かですが、30kg近い犬とエレベーターや共用部を毎日使うことになります。滑るフローリングは股関節と膝に直接響くので動線にマットを敷き、足裏の毛を短く保ってください。

夏はカールした被毛が湿気を抱えて皮膚炎や外耳炎につながりやすいため、胴回りを短めにし、散歩は朝晩に移すと安全です。大型犬を受け入れるペットホテルやサロンが限られることも先に確認しておくと安心です。

犬種の比較

出典

  1. FCI — CANICHE (172) (POODLE)

    犬種名・原産地・外見・分類の標準資料。複数のサイズや毛の種類が含まれる場合は該当する区分を確認してください。

    犬種名・資料URLの確認:

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。