バルベ
フランスの湿地で水鳥を回収していた古い水猟犬で、プードルなど複数の犬種の源流とされます。抜け毛はほぼありませんが、全身の巻き毛が内側から絡むためこのグループで最も手入れが重い犬種です。
- 体重
- 16–29 kg
- 寿命
- 12–14 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
バルベは、フランスの湿地で水鳥を回収してきた古い水猟犬です。名前はフランス語のひげに由来し、実際に口元から尾まで全身が巻き毛に覆われています。プードルをはじめとする水猟犬系の祖先としてよく挙げられますが、バルベ自身は20世紀に頭数が激減し、1970〜80年代に少数の個体をもとに再建されました。
今も珍しい犬種です。
性格と暮らし方
性格は非常に人懐こく、部屋から部屋へついて回る影のような犬です。静かに一人で過ごす犬というより、常に一緒に行動する相棒を求める家庭に向いています。運動は1日1時間から1時間半が目安で、水が大好きなので泳がせる時間を入れると満足度が大きく変わります。
反面、水たまりも泥も素通りできない犬なので、散歩の後に足とお腹を洗うのが日課になることは覚悟してください。
被毛と日常のお手入れ
手入れがこの犬種最大の現実です。密でウールのようなシングルコートのため抜け毛はほとんど落ちませんが、抜けた毛が巻き毛の中に留まり、表面はきれいに見えても内側で板状に固まっていることがよくあります。週2〜3回、コームを皮膚まで通して確認し、6〜8週ごとに専門のトリミングで長さを整える計画が必要です。
耳、脇、首輪の当たる部分、後ろ足の内側から先に固まります。トリミング代は毎月の固定費として見込んでおいてください。
健康面で確認すること
健康面では股関節・肘関節形成不全、てんかん、そして垂れ耳と巻き毛と水遊びが重なって起こる外耳炎が挙げられます。再建の基盤となった個体数が少なかった犬種なので、ブリーダーの健康検査の実施状況と血統の多様性の管理方針を直接確認することが特に重要です。
住環境と世話の計画
日本では毛が飛ばない点が室内飼育に有利ですが、夏の湿度は明確に不利です。厚い巻き毛は根元まで乾くのに時間がかかり、梅雨時期は皮膚炎と外耳炎が起きやすくなります。夏は短めにカットして通気を確保し、シャンプーや水遊びの後は完全に乾かしてください。
20キロ台の犬が毎日フローリングを歩くことにもなるので、動線にマットを敷いておくと関節が守れます。