ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
ポルトガルの漁師と船に乗って働いていた作業犬です。抜け毛はほとんどありませんが毛は伸び続け、6〜8週ごとのトリミングが必須。運動と頭を使う要求はかなり高い犬種です。
- 体重
- 16–27 kg
- 寿命
- 11–13 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグは、ポルトガル南部アルガルヴェ海岸で漁師と一緒に船に乗って働いてきた作業犬です。魚を網の方へ追い込み、落ちた漁具を回収し、船と船の間を泳いで連絡役を務めました。水かきの発達した足と泳ぎのうまさはその仕事から来ています。
20世紀半ばに漁法が変わって絶滅寸前になりましたが、一人の愛好家の尽力で立て直され、アメリカではオバマ元大統領一家が飼ったことで一気に知られるようになりました。
運動と遊び
この犬種の核心は働きたいという欲求です。1日1時間半ほどの運動が必要で、その中身を単なる散歩ではなく、水泳、回収遊び、しつけの練習、匂い探しなど頭を使う活動で埋める必要があります。訓練の吸収力は非常に高く、教えた分だけ伸びますが、その力を使う場がないと自分で仕事を作ります。
若い時期はとくに何でも噛む期間が長く続くので、噛んでよい物を十分に用意し、危険な物を片付けておくのが現実的な備えです。
被毛と日常のお手入れ
被毛はアンダーコートのないシングルコートで、カールタイプとウェーブタイプがあります。どちらもほとんど抜けず室内は扱いやすい一方、人の髪のように伸び続けて絡まります。週2〜3回のブラッシングと6〜8週ごとのトリミングが前提で、この費用を最初から生活費に入れておく必要があります。
後半身を短く刈るライオンクリップと、全身を均一に整えるレトリバークリップがあり、日本の夏には短めに整えるほうが管理しやすくなります。
健康面で確認すること
健康面では股関節形成不全、進行性網膜萎縮症、この犬種で遺伝子検査が確立している若齢性拡張型心筋症とGM-1蓄積症、そしてアジソン病が挙げられます。ブリーダーには両親犬の検査結果を実際に見せてもらってください。
住環境と世話の計画
日本の集合住宅でも収まる体格で、毛が飛ばないのは大きな利点です。ただし静かな犬ではなく、要求を吠えで伝える傾向があり、運動が足りないとその頻度が上がります。夏はカールした毛が根元まで乾きにくく皮膚炎が起きやすいので、シャンプーや水遊びの後は完全に乾かし、安全に泳げる場所を確保しておくと暑い時期の運動量を稼げます。