シャー・ペイ
中国南部の農村で多目的に使われてきた中型犬。運動量は控えめですが、しわ・狭い外耳道・短い口吻のため、皮膚炎と外耳炎、夏の暑さ対策が生涯の課題になります。
- 体重
- 18–27 kg
- 寿命
- 8–12 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
シャー・ペイは中国南部の広東地方で、狩猟や番、家畜の管理などを兼ねてきた農村の犬です。20世紀半ばに頭数が激減し、わずかな個体から再興された経緯があり、その過程で遺伝的な多様性が狭まったため、犬種特有の健康問題が色濃く残っています。性格は静かで自立心が強く、家族には愛情を示す一方、見知らぬ人や他の犬には距離を置きます。
抱かれたり長く撫でられたりを好むタイプではありません。
運動と遊び
運動は1日30分の散歩を2回で足ります。口吻が短くパンティングによる体温調節の効率が低いため、蒸し暑い時期は日中を避け、朝夕に散歩を移してください。この犬種にとって夏は快適さの問題ではなく安全の問題です。
被毛と日常のお手入れ
被毛は短いものの硬く、抜けた毛が衣類に刺さります。ブラッシングは週1回で十分ですが、手がかかるのは皮膚と耳です。顔と首のしわはシャンプー後に奥まで乾かす必要があり、外耳道が非常に狭いため梅雨から夏にかけて外耳炎を繰り返しやすくなります。
においや頭を振る仕草が出てからでは遅いことが多いので、湿気の多い季節は週単位で耳を確認してください。
健康面で確認すること
健康面のリストは長めです。まぶたが内側に巻き込む眼瞼内反は子犬のうちに処置が必要になるほど多く、しわの間の皮膚炎、甲状腺機能低下症、食物アレルギーや腸疾患も見られます。さらに、発熱と足首の腫れを繰り返し、腎臓にアミロイドが沈着することが知られる犬種特有の発熱症候群があります。
原因のはっきりしない発熱が繰り返す場合は、この可能性を含めて早めに受診してください。
住環境と世話の計画
日本の住環境では、大きさと運動量の面ではマンションでも問題ありません。課題は梅雨から夏にかけての湿度です。しわと狭い耳は湿気がこもりやすく、シャンプー後の乾燥が甘いとその日のうちに皮膚が赤くなります。
除湿と冷房、そして定期的な皮膚科的ケアを前提に考えてください。