カシューナッツ
注意カシューナッツはマカダミアと違って犬に毒性のあるナッツではありません。問題は塩分と高い脂質、そして丸のみによる詰まりです。とくにマカダミアが混ざったミックス製品が本当の危険です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 食欲不振
- 元気がなく、ぐったりする
- 脱力
- 震え
- 膵炎
- 喉に詰まって息ができない
- 腸閉塞
- じんましん
- 体重増加
この食品について詳しく
カシューナッツは犬に化学的な中毒を起こすナッツではありません。米国ケネルクラブ(AKC)も、マカダミアナッツと違ってカシューナッツは犬に毒性がなく、おおむね安全だと案内しています。ですから無塩のカシューナッツを1〜2粒拾い食いした程度なら、大事に至ることはまずありません。ただし「毒ではない」ことと「おやつとして良い」ことは別の話で、カシューナッツには四つの引っかかりがあります。
一つ目は塩分です。市販のカシューナッツはほとんどが有塩です。AKCは、過剰な塩分が食塩中毒につながり、嘔吐、脱力、下痢、筋肉の震え、けいれんを起こし得ると明記しています。Merck獣医マニュアルによれば、犬では体重1kgあたり2〜3gの食塩摂取で中毒症状が現れ始め、急性の致死量はおよそ4g/kgとされています。おつまみのナッツでそこまで到達するにはかなりの量が必要ですが、心臓病や腎臓病で減塩食にしている犬では、はるかに少ない量でも問題になります。そして塩分が疑われるときに絶対にしてはいけないのが、水を取り上げることです。水は自由に、ただし一度に大量ではなく少量を頻回に飲ませて、病院へ向かってください。
二つ目は脂質です。AKCはカシューナッツを高脂肪・高たんぱくのスナックとし、高脂肪の食事が命に関わる膵炎につながり得ると警告しています。食後24〜72時間の間に、食事を拒む、嘔吐を繰り返す、背中を丸めておなかをかばうといった様子が出たら受診してください。日常的に与えれば体重増加と肥満関連の病気にもつながります。
三つ目は大きさです。ナッツは詰まりや窒息の原因になります。小型犬でとくに問題ですが、大きなナッツは大型犬でも危険です。丸のみ癖のある犬では、カシューナッツの湾曲した形が食道に引っかかりやすい形状です。
四つ目が、実際に救急につながる問題です。AKCは、カシューナッツがとくに年末年始の時期にミックスナッツの詰め合わせとして売られること、その中にマカダミアナッツのように犬にとって非常に毒性の強いものが混ざっている危険を指摘しています。Merckによれば、マカダミアは体重1kgあたり2.4gの摂取で、通常12時間以内に脱力、意識の抑制、嘔吐、ふらつき、震え、体温上昇が現れます。ドライフルーツ入りのミックスにはレーズンが入っていることもあり、レーズンは急性腎障害を起こす別の緊急事態です。カシューナッツだけを食べたのか、ミックスを食べたのかは、まったく違う状況です。
もう一点、市販の「生カシューナッツ」も実際には加熱処理されたものです。カシューはウルシ科の植物で、未加工の殻には皮膚や粘膜を刺激する樹脂成分が含まれるため、未加工のものは与えないでください。
食べた後に顔が腫れる、じんましんが出る、かゆがるといった様子があればアレルギー反応の可能性があります。袋を丸ごと食べた場合やミックス製品の場合は、今すぐかかりつけの動物病院か夜間救急動物病院に電話し、パッケージを持参して原材料表示を見せてください。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- カシューナッツを2〜3粒食べました
- 無塩のものを2〜3粒なら、中型犬以上では12〜24時間ほど嘔吐・下痢・食欲を観察すれば足りることが多いです。有塩だった場合、小型犬の場合、減塩食の犬の場合は動物病院に相談してください。
- ミックスナッツの袋を食べてしまいました
- 状況がまったく違うので、今すぐ動物病院に連絡してください。ミックスにはマカダミアが入っていることが多く、ドライフルーツ入りならレーズンの可能性もあります。パッケージを持参して原材料を確認してもらってください。
- 鶏肉とカシューナッツの炒め物を食べました
- 問題はナッツより味付けです。この料理には玉ねぎ、にんにく、しょうゆが使われるのが一般的で、玉ねぎとにんにくは犬の赤血球を壊します。量が多かった場合は症状がなくても動物病院に連絡してください。