ヤックァ(薬菓)
注意ヤックァは生地にごま油を入れて練り、油で揚げてから水あめのシロップに漬けた菓子です。脂肪と糖が一個に凝縮されており膵炎の引き金になります。ナッツをのせた製品はさらに別の危険が加わります。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 食欲不振
- 元気がなく、ぐったりする
- 背中を丸める・前半身を低くしてお尻を上げる姿勢
- 膵炎
- 発熱
- 体重増加
- 震え
- 脱力
- ふらつき・運動失調
この食品について詳しく
ヤックァが犬にとって危険なのは、特定の材料というより作り方そのものです。小麦粉にごま油を加えて練り、油で揚げ、水あめやはちみつのシロップに漬けて中まで染み込ませます。脂肪と糖が小さな一個に凝縮される構造です。見た目は控えめでも、犬にとってはカロリーの塊です。VCAは、おやつは一日の必要エネルギーの10%以内にすべきだとしていますが、小型犬ではヤックァ一個でその線を大きく超えます。
最も心配なのは膵炎です。Merck獣医マニュアルは、食事の不注意を犬の急性膵炎の一般的な危険因子としています。VCAは症状として吐き気、嘔吐、発熱、元気消失、腹痛、下痢、食欲低下を挙げ、おしりを上げて前足を下げる「祈りの姿勢」を特徴としています。予後は状態によって分かれ、VCAはショックと強い沈うつを示す犬の予後は非常に厳しい一方、軽い膵炎は積極的な治療で予後は良好だとしています。脂っこいものを食べたあとの観察期間は、おおむね12~48時間です。
糖分も見過ごせません。水あめやはちみつのシロップはほぼ純粋な糖分で、繰り返し与えれば体重増加につながります。糖尿病の犬には一個でも与えないでください。
最近のヤックァは昔のものとは違います。ナッツをのせたものや中に入れたもの、バターや生クリームを使ったもの、チョコレートでコーティングしたものが多く売られています。ASPCAは、アーモンド、ペカン、くるみなどのナッツは油分と脂肪が多く、嘔吐や下痢を起こしうるとしています。マカダミアナッツは別の問題です。Merckは犬で2.4g/kgから臨床症状が報告されており、筋力低下、中枢神経の抑制、嘔吐、運動失調、震え、体温上昇が12時間以内に現れ、通常12~48時間で回復するとしています。チョコレートがけの製品なら、そのことを最初に伝えてください。
パッケージを手元に置き、何個をいつ食べたか、ナッツやチョコレートが入っているか、犬の体重を整理して動物病院に連絡してください。家庭で無理に吐かせないでください。贈答用の箱は犬が自分で開けてしまうので、床や低い棚ではなく扉の閉まる場所に保管してください。
よくある質問
- ヤックァを一個食べました。心配でしょうか
- 体重と製品によります。大型犬が一個なら経過観察で済むことが多いですが、小型犬では一日分のおやつを超える脂肪と糖です。12~48時間、繰り返す嘔吐、腹痛、祈りの姿勢、食欲低下が出ないか観察してください。
- ナッツがのったヤックァを食べてしまいました
- まずパッケージでナッツの種類を確認してください。マカダミアならMerckは2.4g/kgで臨床症状を報告しており、12時間以内に脱力や震え、体温上昇が出ることがあるのですぐ連絡を。他のナッツも脂肪が多く嘔吐と下痢の原因になります。
- 少しずつならおやつにしてもよいですか
- おすすめしません。揚げた生地にシロップを含ませた構造で、脂肪と糖の密度が非常に高い菓子です。VCAの「おやつは一日のカロリーの10%以内」という枠に収まる食べ物ではありません。