かぼちゃの種
注意かぼちゃの種自体に毒性はありませんが、殻は腸に詰まり、塩味のものは食塩中毒につながります。殻をむき、味付けせずに軽く煎って、すりつぶしたものをごく少量だけにしてください。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 喉に詰まって息ができない
- 腸閉塞
- 膵炎
- 食塩中毒
- 震え
この食品について詳しく
かぼちゃの種は中毒を起こす食べ物ではありません。注意すべきなのは、殻・塩分・脂質の三つです。
一つ目は殻です。米国ケネルクラブ(AKC)は種子類を与えるときの注意として、殻が消化管に引っかかって閉塞を起こすおそれがあるため取り除くよう示しています。かぼちゃの種の白い殻は薄そうに見えても丈夫で先がとがっており、丸のみ癖のある犬や小型犬には危険な形です。人が食べるように殻ごと一つかみ渡すのはやめてください。
二つ目は塩分です。AKCは市販の種子製品の塩分が食塩中毒を招き、筋肉のふるえ、脱力、胃腸炎を起こしうると警告しています。Merck獣医マニュアルによれば、犬では2〜3g/kgの食塩で症状が出はじめ、約4g/kgが致死量とされます。おつまみ用の味付きパンプキンシード、砂糖がけの種、レーズンやチョコレートが混ざったミックスナッツは、別の食べ物として扱ってください。レーズンは少量でも急性腎障害を起こします。
三つ目は脂質です。種はカロリー密度が高く、AKCはナッツや種子の脂質が肥満と膵臓の問題につながると指摘しています。膵炎の既往がある犬やおなかの弱い犬には与えないほうが安全です。不飽和脂肪酸が多いので酸化しやすく、古い油のにおいがするものは捨ててください。
もう一つ、はっきりさせておきたい民間療法があります。「かぼちゃの種をすりつぶすと虫下しになる」という話に、犬で駆虫効果を示した臨床的な根拠はありません。これを信じて正規の駆虫薬やフィラリア予防を飛ばすことのほうが、種そのものよりはるかに危険です。駆虫は獣医師が処方する薬で行ってください。
与えるなら方法は決まっています。殻をむいた実を、塩も油も使わずフライパンやオーブンで軽く煎り、すりつぶしてフードに少しふりかける程度です。小型犬なら一日ひとつまみ、大型犬でも小さじ1杯程度で十分で、おやつ全体は一日の必要エネルギーの10%以内に収めます。殻ごと大量に食べた、味付きの袋を空けてしまったという場合は、水を自由に飲めるようにしたうえで、すぐに動物病院に連絡してください。嘔吐を繰り返す、おなかを痛がる、便が出ないときは閉塞を疑います。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- 殻つきのまま数粒食べてしまいました
- 数粒であればそのまま通過することが多いですが、小型犬やひとつかみ以上食べた場合は閉塞の心配があります。嘔吐を繰り返す、食欲がない、便が出ないといった様子があれば、すぐに動物病院に連絡してください。
- かぼちゃの種は虫下しになりますか
- 犬で駆虫効果を示した臨床的な根拠はありません。これを頼りに正規の駆虫薬やフィラリア予防を省くと寄生虫対策そのものが抜けてしまうので、駆虫は必ず獣医師の処方薬で行ってください。
- 一日にどのくらいまで与えられますか
- 殻をむいて味付けせずに煎った実で、小型犬は一日ひとつまみ、大型犬でも小さじ1杯程度が目安です。おやつ全体で一日の必要エネルギーの10%以内に収めてください。