するめ(乾燥いか)
注意するめは犬の奥歯では扱えないほど硬く、歯の破折が起きやすい食品です。かまずに飲み込んだ切れ端は胃で水分を吸って膨らみ、詰まる原因になります。さきいかは砂糖・塩・にんにくが加わります。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 歯の破折
- 喉に詰まって息ができない
- 食道閉塞
- 腸閉塞
- 嘔吐
- 腹痛
- 便が出ない
- 水を多く飲む
- 下痢
この食品について詳しく
するめは犬にとって良いおやつに見えます。ほぼたんぱく質で脂質が少なく、犬はにおいを非常に好みます。問題は栄養ではなく物性です。
第一に硬さです。しっかり乾燥したするめの胴は、犬の奥歯が安全に扱える硬さを超えています。とくにあごの力が強い成犬では、上あごの第四前臼歯(裂肉歯)が縦に割れる破折が起こります。鹿の角やひづめ、骨と同じ分類に入る硬さだと考えてください。犬は歯の痛みを隠すので、片側だけでかむ、硬いものを避けるといった変化で数週間後に気づかれることが多いです。
第二に膨潤です。するめは水分を吸って膨らみます。犬が足の一本をかまずに飲み込むと、乾いて密度の高い塊が胃の中で水を含んで大きくなります。繊維が丈夫で胃酸でもほぐれにくいため、幽門や小腸で引っかかります。嘔吐の繰り返し、食欲不振、おなかを触られるのを嫌がる、便が出ないといった様子は閉塞のサインで、緊急です。
第三に塩分です。乾燥によって成分が同じ重さあたりで濃縮され、製品によっては塩が加えられています。Merck獣医マニュアルは、犬では塩化ナトリウム2~3g/kgで中毒症状が出て、およそ4g/kgが致死量だと記載しています。するめ一切れでそこに届くことはまれですが、水を大量に飲ませる原因になり、毎日続ければ負担が積み上がります。
第四に加工品です。さきいかや味付けいかは、するめとは別物として扱ってください。砂糖、水あめ、塩、唐辛子に加え、にんにくが使われることがあり、湿潤剤としてソルビトールを使う製品も多くあります。ソルビトールはキシリトールとは別の物質で低血糖は起こしませんが、腸に水を引き込んで下痢の原因になります。にんにくは犬の赤血球を壊して溶血性貧血を起こすため、味付けいかは与えないでください。
食べてしまった場合は、新鮮な水をいつでも飲めるようにして様子を見てください。嘔吐の繰り返し、腹部の痛み、便が出ない、片側だけでかむ、口を触られるのを嫌がるといった様子があれば動物病院へ連絡してください。大きな塊を丸のみした場合は、症状がなくても今すぐ連絡が必要です。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- するめの足を丸ごと飲み込みました
- 今すぐ動物病院に連絡してください。するめは胃の中で水分を吸って膨らみ、繊維が丈夫でほぐれにくいため、幽門や小腸で詰まることがあります。飲み込んだ時刻と大きさを伝え、家庭で吐かせないでください。
- 水で戻してから与えれば安全ですか
- 戻せば歯が欠ける危険は下がりますが、塩分はそのまま残り、戻した状態でもゴムのように丈夫なので丸のみすれば詰まります。いかを与えたい場合は、ペット用の無塩製品を小さく切って少量にしてください。
- さきいかも同じですか
- さきいかのほうが危険です。砂糖や水あめ、唐辛子に加えてにんにくが使われることがあり、にんにくは犬に溶血性貧血を起こします。食べてしまったら量と時刻を動物病院に伝え、数日は歯ぐきの色や尿の色を確認してください。