ぎんなん(銀杏)
危険ぎんなんは犬に有毒です。ギンコトキシンがビタミンB6の活性化を妨げ、脳のGABA合成が低下して発作を起こします。秋の街路樹の下での拾い食いが最も多い経路です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
おやつとして与えないでください
体重別の推奨量がない危険な項目です。食べた場合は量・時刻・製品情報を確認して動物病院に連絡し、自分の判断で吐かせないでください。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 普段よりいらだちやすくなる
- 強い興奮・落ち着きのなさ
- 震え
- ふらつき・運動失調
- 意識を失う
- けいれん発作
この食品について詳しく
ぎんなんは犬に絶対に食べさせてはいけない食品です。種子に含まれるギンコトキシン(4'-O-メチルピリドキシン)が、ビタミンB6を活性型に変える酵素ピリドキサールキナーゼを阻害します。活性型のピリドキサール5'-リン酸が枯渇すると、グルタミン酸をGABAに変える酵素が働かなくなり、脳を抑制するGABAが不足して発作が起こります。人では小児を中心に痙攣や死亡例が報告されており、米国動物虐待防止協会(ASPCA)の中毒管理センターもぎんなんの種子をペットに有毒なものとして挙げています。
犬について公表された体重あたりの中毒量はありません。人の症例では比較的少数の粒で小児に症状が出ており、短期間に繰り返し食べると作用が蓄積します。つまり「何粒までなら大丈夫」と計算できる根拠がそもそもありません。報告されている人の症例では、症状は摂取後1〜12時間で現れます。嘔吐、落ち着きのなさ、興奮や過敏、震え、ふらつく歩様、意識の低下、発作や痙攣が代表的です。
外種皮(果肉状の外側)にはギンコール酸が含まれ、触れたり噛んだりすると接触性皮膚炎や胃腸の刺激を起こします。街路樹の下のあの強い臭いはこの部分から出ています。
日本ではこの事故は台所ではなく散歩道で起きます。銀杏並木から秋に実が歩道へ大量に落ち、犬がそれを拾い食いします。茶碗蒸しや居酒屋の焼き銀杏も同じ危険です。食べた、あるいは食べたかもしれないと思ったら、症状がなくてもすぐにかかりつけの動物病院、夜間なら夜間救急動物病院へ連絡し、食べた時刻とおおよその粒数を伝えてください。家庭で無理に吐かせないでください。人の中毒ではビタミンB6(ピリドキサールリン酸)の投与で症状が改善しますが、これは獣医師が判断して行う治療であり、家庭でサプリメントを与えて解決する問題ではありません。秋の散歩では銀杏並木の下を避け、拾い食いの癖がある犬はリードを短く持つか口輪を使ってください。
よくある質問
- 散歩中にぎんなんを拾い食いしました。
- 今すぐ動物病院へ連絡してください。犬にとって安全な粒数は決まっておらず、人では少量でも小児に症状が出ています。食べた時刻とおおよその粒数を伝え、1〜12時間の間に震え、興奮、ふらつき、発作が出ないか観察してください。
- 茶碗蒸しの銀杏を食べてしまいました。
- 加熱してもギンコトキシンは分解されません。茶碗蒸しや焼き銀杏でも危険は同じです。短期間に繰り返すと作用が蓄積するため、症状がなくてもすぐ動物病院に連絡し、家庭で吐かせようとしないでください。
- 落ちた実を踏んでなめてしまい、臭いが強いです。
- 外種皮のギンコール酸は接触性皮膚炎と胃腸の刺激を起こします。足や口のまわりをぬるま湯で洗い流し、発疹やかゆみ、嘔吐が出たら動物病院へ連絡してください。外種皮をなめた場合は種子も飲み込んだ可能性があることも一緒に伝えてください。