生のいんげん豆(赤いんげん豆)
危険生の赤いんげん豆にはレクチンの一種フィトヘマグルチニンが含まれます。米国FDAは、人でも生の豆4~5粒で1~3時間以内に激しい嘔吐が起きうるとしています。体重の少ない犬はもっと少量で脱水に陥ります。すぐに動物病院へ。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
おやつとして与えないでください
体重別の推奨量がない危険な項目です。食べた場合は量・時刻・製品情報を確認して動物病院に連絡し、自分の判断で吐かせないでください。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 繰り返す嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 脱水
- 食欲不振
- 元気がなく、ぐったりする
- 腸閉塞
この食品について詳しく
加熱していないいんげん豆は、豆類の中でもっとも毒性がはっきりしています。原因はフィトヘマグルチニン(PHA)というレクチンです。米国FDAの資料では、生の赤いんげん豆は20,000~70,000血球凝集単位(hau)を持つのに対し、完全に加熱した豆は200~400 hauまで下がります。100倍以上の差です。
重要なのは、どれほど少量で問題になるかです。FDAは、人でも生の豆4~5粒で症状が出はじめうるとしています。摂取から1~3時間以内に激しい吐き気と嘔吐が始まり、同じ時間帯に下痢が続き、腹痛を伴います。人は症状が出てから3~4時間で回復することが多いのですが、犬は体重がはるかに少ないため、同じ粒数でも体重あたりの量は何倍にもなります。そして犬で本当に危険なのはレクチンそのものより、その結果として起きる脱水です。繰り返す嘔吐と下痢による体液喪失は、小型犬、高齢犬、心臓や腎臓の弱い犬にとってそれ自体が緊急事態です。FDAも、レクチンの経口摂取は複数の動物種で腸の吸収を低下させ、下痢と体重減少を起こすと記録しています。
もう一つは物理的な危険です。乾燥した豆は胃や腸で水を吸って膨らみ、閉塞を起こすことがあります。ひとつかみ飲み込んだ小型犬では、まずこれを確認する必要があります。
この毒素の落とし穴は、加熱不足の豆が生の豆より危険になりうることです。FDAは、低温で長時間加熱する調理器具を使った料理で集団食中毒が繰り返し起き、その食品の内部温度が75℃以下にとどまっていたと記録しています。日本でも白いんげん豆の加熱不足による集団食中毒が報告されています。安全に調理するには、5時間以上水に浸してその水を捨て、新しい水で30分以上しっかり沸騰させて煮ます。100℃で10分でも毒素は壊れますが、温度が十分に上がったか確かめにくいため30分を勧めます。
食べた粒数、乾燥か浸水後か、時刻を控えて、すぐにかかりつけの動物病院か夜間救急動物病院へ連絡してください。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- 生のいんげん豆を数粒食べてしまいました
- 人でも4~5粒で症状が出はじめる量で、犬は体重がはるかに少ないです。1~3時間以内に激しい嘔吐が来ることがあります。粒数と時刻を控えて、今すぐ動物病院に連絡してください。家庭で吐かせないでください。
- 煮豆や甘納豆なら大丈夫ですか
- 十分に加熱してあれば毒素は壊れていますが、煮豆も甘納豆も砂糖と塩が大量に入っています。犬に与える食品ではありません。与えるなら味付けをせずしっかり茹でた豆を少量にしてください。
- ご飯に入れた豆はどうですか
- 炊飯中に100℃まで上がるため毒素はほぼ壊れており、数粒なら緊急事態ではありません。ただし低温で長時間煮込む調理法は温度が上がりきらず、かえって危険です。そうした料理は与えないでください。